5月は野バラの季節。いや、単にばらの季節なんですけど。我が家には何種類かの原種系、「野バラ」が生息しているので、そして、そうした野バラたちが虫たちを召喚して、にぎやかな祭り囃子を奏でるので、“野バラの季節”なんです。
北庭のブロック塀沿いに大勢力を誇る「ナニワノイバラ」。純白の大ぶりな一重咲き。真夜中、二階の掃き出し窓から庭をのぞくと、夜闇に包まれてもなお浮かび上がる、ナニワノイバラの白い花弁。幻想的です。

その名の通り、大阪のおばちゃん体質なのでしょうか、いっつもおしゃべりしているみたいに元気で、派手で、とにかくクマバチ、ハナバチ、ハキリバチ、ハナアブがひっきりなしにやってくる。

強健そのもので、世話という世話をしたことがない。しかし。問題はその強健さ。鬼のようなトゲ。硬い枝。どかどか増える旺盛な成長。つまり、剪定が大変。でも剪定を怠ると。えらいことになります。今花が終わったところなので、やり時なんだけどなぁ……痛そうだなぁ。
南側植栽。ピンクの一重咲き。これもでっかいよ。大輪。「ハマナス」です。ハナバチが一心に蜜を求めて飛び回ります。

もう既に、最初の開花した花から「ハマナス」の実が結ばれて、次第に大きくなっていくようすも見て取れます。8月そうそうには、また“ハマナス酒”の漬け込みが行われる見込みです。そして、昨年度漬け込んだやつを賞味したいと思います。
南側の植栽の王者。白花の最もポピュラーなノイバラ。小さな一重咲き。ただし、花房が無数について、いっせいに咲き乱れる。

もちろん、常連のハチたちがガンガンにやってきます。

夏を思わせる、5月の陽光の中に、光り輝くノイバラ。夏の終わりには、これまた小さなルビーカラーの実がつくのだ。これも果実酒にするつもり。

を、この写真の奥に、ピンクのイングリッシュローズがぼんやり見えるにゃ……。ご覧、あれが愛しのジェフ=ハミルトンくんだよ。
次回は、彼ら(ジェフ君)、彼女ら(メギンチ嬢)、スキャボロー市場さんに焦点を当ててみようかしら。
初夏は止まることなく進んでいきます。
やがて長雨の足音。その足音を聞いて色づくガクアジサイたちも紹介したいです。