久々の休日出勤。誰もいない「お山」。以前から目をつけていた
「ヤマボウシ」を写真に撮ろうと思う。そして、その美味と聞く果実の味を確かめむとす。

すでに実りも盛りを過ぎて、熟しすぎた果実が赤茶色になって地面にぼとぼと落ちている。豊作だったみたい。枝に残るボール上の果実。遠目には巨大なサクランボ。

近づいてみると、キョッとする。まるでサッカーボールみたいな模様。かわいいとも、気持ち悪いとも……。

収穫してみました。完熟の一歩手前位の色合いです。模様、きもいです。

割ってみました。中はこんなふうに、ネッチョリとした鮮やかな黄色。柔らかいです。柿のような、マンゴーのような。
当然、食べてみました。何処かで
「ネチョリと甘い」という形容を見ていたのですが、まさにその表現がぴったりの官能です。香りと味に少し「柿」の感じがあり、しかしぐずぐずの果肉は、甘柿のさくさく感でも熟柿のゼリー状でもなく、あ、これはマンゴーに近いと思い当たりました。薄味のマンゴー。食感はまさにそう。果実の上品な甘みと香りは、生食に向いているのかな……と思いながら、ジャムもよさそうと思いました。お山の植栽に植えられたこの株は、樹高が5m位、数本の株立ちで、一つひとつは直径10cmに足りませんが、枝はりも元気で、たくさんの花をつけ、たくさんの実を結んでいるようです。実はこの木がヤマボウシだということに、果実を見て気がつきました。花の様子、見てないんです。来年の初夏が楽しみです。
ちなみに、うちの庭にも植えてあるんですが、植えて三年。まだ樹高1m足らず。花をつけたことがありません。新居でヤマボウシの収穫を目論む私ですが、果たしてどうなることやら。