去年の開花は、とてもうれしかった。
2007年の3月におなじみ名阪国道伊賀サービスエリアの激安植木売り場でゲットした30cmにも満たない株。3シーズン芽になる去年からようやく花をつけました。振り返ってみると、この庭に最初に植えたいくつかの株の一つなんだ。
だもんで、去年の開花はとてもうれしかったのです。
が(鼻濁音で)、しかし。開花したものの、結実は無し。何でだろう?あんなに目立つ花。花粉媒介昆虫に満ち満ちた斑鳩の里のこの環境下で、何故不稔?
リベンジに燃えるガマズミ、株の背丈、私の背をとっくに超えました。2メートルに達しています。今年の見事な開花でございます。

ちょいと突き出したおもしろい形の雄しべ。繊細な花弁。

美しい一つの宇宙を感じる。白い宇宙。天空を舞う輝く星々の描く曼荼羅。

ほら。今年はこんなに高いところまで、立派に開花しましたよ。今年こそ。今年こそ結実を。そして……赤い宝石のような液果を果実酒に……。鳴子温泉で食前酒にでたガマズミ酒が忘れられなくて。あれは健康に良さそうだった。

やめときゃよかったのに、ネットでググる「ガマズミ、花粉媒介」のキーワード。主に甲虫類が担い手となって花粉媒介する……ふむふむ。たしかに、あれほど野バラに群がっていたミツバチはこない。静かな花アブさんと、豪快なクマバチさんが時々来るぐらいで、コガネムシやらがそれをになうのだろうか。それなら去年だってきてたんだよね。なぜだ?謎が深まりながらネット情報を読み進めると……。あ。
あああ。
あ。
他家受粉が不可欠……らしい。つまり、自家受粉が苦手。ほとんど結実を見ない……しくしく。
もう一本どこかでガマズミを手に入れなければ。