ついにその日がやってきました。
などという大げさなことを言うものではありません。いや。なんというか、解禁です。もうやめとこう……と心に誓ったへっぽこガーデナーの私が、心を抑えきれずについに購入した苗。イングリッシュローズの解禁です。
かつての借家の庭には、三種類のイングリッシュローズが植えてありました。
明るいクリムゾンローズ。「L. D. ブレスウェイト」。


とんでもない数の花付きと、上品なごくごく薄いピンク。折り重なる花弁の芸術品。香りがこれまたすごい芳香。でもとんでもなく茂ってブッシュになる、ジェフ・ハミルトン。


もう一つは、黄色系の名品、グラハム・トーマスちゃんですが。早々とお亡くなりになって写真がありません。ティーローズの香りとしゃきっとした黄色の花弁が美しゅうございました。
要するに、私はちゃんとバラの管理が出来なかったのです。大型種を放置してしまうと、えらいことになる。植え場所を考えずに植えてしまうとえらいことになる。イヤほんまにかわいそうなことをしました。その反省がちょっと深くて、バラはやめとこうという気持ちでいたのです。
時は……流れて〜〜?
新しい庭を造る段になりました。ちょっと欲しくなりました。バラ。もちろん既に、ノイバラやらモッコウバラやらハマナスやら、ナニワノイバラやら、原種系のバラは植わっております。が、畳み込まれた芸術的花弁の織りなす大輪の美しい園芸種への食指が再び伸び始めたのは、ごく最近のことであります。
冬のボーナスが出て、何とか通帳にお金を残すことができた先週月曜日の夕方、押さえきれない衝動に通販サイトでイングリッシュローズの発注をしてしまっていました。届いた苗がこちら。

小型のブッシュになるらしい、スキャボローフェア。花弁の「卷き」はいまいちだけど、色合いが何とも言えず魅力的。写真でも魅力的だから実物はもっとすてきだろう。花付きの良さにも惹かれました。


もう一つは、絶妙の紫系のバラ、「ライラックローズ」です。通販なのに、立派な鉢植えで納品されたのが大変嬉しかった。鉢植えがちゃんとしているので、5月ぐらいまでは鉢で管理して、その後庭に植え付け……。そのプランで行きたいなぁ。とおもっています。
何よりも今回の品種選択のポイントは……。
背の高さ。あんまりでっかくなるのは困るのよね〜〜〜。管理できなくなるのよね〜〜。トーマスさんもジェフ君も、ばかでかかったんだよなぁ。というわけで、どちらも1mちょいぐらいの種類です。ここから始めよう。