先月熊本への出張の際、帰りの飛行機待ちで水前寺公園に行きました。

とんでもなく水がきれいな庭園で。

そしてまた、とんでもなくでっかいんだ。池が。

富士山もあるよ。東海道五十三次を模しているらしくて。

この象徴的な築山に近寄ってこんな角度で写真を撮れば。……行きそびれた阿蘇の風景みたい。

白鷺が舞い降りて。午前中の光の中ですが、南国だからでしょうか、とんでもなくコントラストがパッキリ!白鷺、白トビしていますね。
このコントラスト、パッカーんと開けた空間造形。規模のでかさを惜しげもなく強調するこの設計思想。なんか本州っぽい(勝手な断定)。京都を中心とする伝統的日本庭園とは一線を画す、別の趣味がこれを造形しているような気がしてくる。幽玄とか、詫びとか寂びとか……あんましここには関係ないような。光線の強さにやられつつ、期せずしてのオリエンタル体験。(
熊本で建築を学んだ人に聞いてみたい)
しかし、驚くのはまだはやかった。

空港へのバスに乗るために、公園を後にして、何となく、公園脇を流れる一見普通の町中の川沿いに歩みを進めた。ふと水に目をやってびっくり……。とんでもない透明度。住宅地を流れる川として、この透明度は破格。数えきれないフナとおぼしき川魚の泳ぐ姿が手に取るように。掬い獲れと言わんばかりに泳ぐ魚たち。今調べたらこの川の名前、加勢川。水前寺公園からの湧き水を溶かし込んで、この先の江津湖という湖に流れ込む。なんという清流!!!と感激しきりの私の目に、これまたとんでもないものが飛び込んできた!!!!

何だ〜〜お前!!!体長、60cm以上。流れにゆらりと乗って、静止。微動だにせずしばらくそこに居り、またゆらりと身を翻して水草の陰に消えた。お前誰だ?外来魚やろ?アマゾン出身か?……いろいろ考えましたが、今の所正体不明です。チョウザメ説を知り合いにはいただきました。熊本では事実チョウザメの養殖も行われているみたいです。流出、生息の可能性、否定できません。この清流であれば、まったく問題なく生息できるでしょう。数年後には数メートルの巨体となった彼が、水前寺公園界隈の人々の耳目を集める日が来ることでしょう。
……でもほんまにチョウザメかな。
……詳しい人、この一枚の写真からで充分ではないと思いますが、ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。記事の名前は一応、“チョウザメ”としておきます。
へとへとになった熊本出張でしたが、最後の最後になんか神秘的な体験をしましたね。火の国、水の国、熊本の秘密に触れた気分です。