建築家から送られてきた写真。階段が付いた。

細い細いスチールの角柱が組み合わされた、うすーい構造体。

横から見ると、特にその薄さが際立ってくる。この薄い階段構造によって、踏み板が付いた後も、この階段ホールが二階と一階をひとつながりに接続する吹き抜けとしての役割をより強く持つ。そしてこのホールは、リビングともつながっている。

もちろん、必要に応じて建具によってここは閉じられ切断され、リビングを個室化することも出来る。リビングの天井ラインに、建具が通る鴨居(?)がしつらえられている。この階段下の空間、何に使うんだろう……。逆ロフトやね(意味不明)。ロフトと同じように、ものが詰め込まれそうで怖い。塞ぐのはもったいないけれど、なんか置きたくなるような空間。多分何かを置くだろうな。

スチール構造体に、この色はドブ漬け亜鉛メッキ。これで仕上げ。塗装はなし。経年変化で鈍い色に変わっていくのも楽しまなくっちゃ。……減額プランで、一度は亜鉛メッキ消えたんですけどね……。何かの拍子に復活してしました。これは、正解でしょう。
(追記 この階段のこの、手すり。踊り場で折れ曲がって昇っていく上層部のフレームを貫通しているのね。設計図にも当然そう書いてあったんだけど、平面で見ていても、全然図像化されなかった。ブツができてみると……うほ。カッチョイイ。)
どすんと重々しいスチール階段よりも、こんな仮設的な骨組みが亜鉛素地でころんと置いてある感じ。光の加減もありますが、美しいと思うのです。