先週の土曜日、オッソロシイほどの黄砂に吹かれて、斑鳩の現場へ。

既に内装工事が進んできています。これは奥さん部屋の天井。すでに天井を貼るための桟木がつけられています。この真ん中の『亀甲』型は、洋室なんかでよくある掘り上げ天井です。ここに「シャンデリア」がつきます。そして石膏ボード下地がついて、黒く塗装されます。壁は起毛クロス。床はカーペット。私の部屋とはまるで違うテイスト。天井がついて、かつ上げ底床なので、ちょっと昔のマンション並みの天井高(2100mm)。内装がつかないとでもそのヴォリューム感は最後までわからないという感じがする。どうなるんだろう?

私の部屋より上げ底されること300mm。たいした違いじゃないと思ったけれど、視点の高さはまるで違った。これこの通り。私の部屋からはわずかに『水煙』しか垣間見えなかった国宝五重塔が、こっちからだと最上階がちゃんと見える。……くやしいぞ。かなり。そしてここからは聖徳会館の庭の桜の大木も堪能できる位置。……世の中まちがっちょる。
その他、設備関係の基本工事も進んでいた。これは電気屋さんの仕事。一階のリビングにエアコン用のスリーブとスイッチボックスが。

この他、断熱材の内側にこの間の打ち合わせ通り、スイッチ&コンセントの設備がおかれています。
キッチン。このダクトは当然、IHコンロ上に設置される換気扇のもの。ここから引き回されて、外へ長く出て行きます。これの出口ってどこだっけ?

どんどん次の工程の材料が持ち込まれていてわくわくします。これは、外壁の下地となるデラクリートセメントボードです。樹脂製とおぼしきメッシュにサンドイッチされて、コンクリートが板状に成形されています。強度と柔軟性。防火性能。(実はよく知りません、このボードの性能)既に外壁にはタイペックの上に、防腐処理済みの通風胴縁が縦に取り付けられていて、その上にこのボードがくることで通気層が確保される。仕事の細かいことには(当たり前なんだろうけれど)通気胴縁の下端には、金属製のメッシュが取り付けられています。ここが外壁内の通気層の下への出口だと言うことが分かります。防虫ネットですね。いよいよ外壁の工事に進んでいきそうです。今週中に外壁色を決めなければ。最有力候補を大きめサンプルにしてもらって、再び検討の予定。

写真はないけれど、このセメントボードの横には既に唐松フローリングが届いていました。
ふと見ると、浴室の玄関土間側への境目に、今までなかった木製枠が。きれいな淡黄色の材。浴室の縁に使われるこの材は、ヒバだそうです。非常に美しく仕上げられています。ここには、ポリカーボネット製の(アクリル製でしたっけ?)透明建具が入り、玄関土間へ浴室は大変オープンなのです。

だんだんできてきたぞ。内装工事が本格化。住まいの具体像を、身体感覚でつかみやすくなってきたので、そろそろ、家具やらカーテンやらの什器類の選定を気合いを入れなければならなくなってきた頃だろう。……あゆみはおそいなあ。

帰り道、東大門から続く西院大垣が、南大門へと直角に曲がる曲がり角のところから我が家を撮影。ね。こういうビューポイントがある以上、外壁をこの土塀との関係で考えることには合理性があるのです。