なんでもかんでも価格の安いほうに流れていくのは、良いことだとは思わない。
「質」をきっちり見極める。これが何事においても肝要である、と自分は思う。
そんなワタクシの頭を、ここのところ悩ませているのがギターの弦。
これまでしばらくストラトには「ダダリオ」、アコギには「S※T」というブランドのものを好んで使ってきたのだけれども、このダダリオはまだしも、アコギのほうの弦が著しく寿命が短い。不満だ。
不満なんやったらなんで使う? というもっともな疑問を抱かれたであろうアナタに言おう。アナタは大変頭のいいキレ者だ。
自分がこの弦を使用する理由はただひとつ。張った直後は音が最高に良いからだ。
ただ、音が良いのは張った直後だけで、その後3時間も弾いていると突然音が変わる。ライヴ本番中であろうがなんであろうがホントに突然、えっ!? っていうくらい変わる。
もちろんこれは自分の主観であって、同じ弦を使われているかたでも違う感想をお持ちのかたもいらっしゃるとは思うけれども、急に音がこもってまったく伸びなくなる、と自分は感じている。
本番中に音が変わると自分の気持ちも萎えて、ステージにギターを放り出したままトイレに駆け込み、便器にたまった水で顔をじゃぶじゃぶ洗ったうえ、そのまま便器に抱きついて号泣したくなる。
そんなことになってしまったら不潔極まりないし、第一お客様に失礼だ。
で、そんな不潔で失礼なことにならないように、自分はライヴごとに必ず弦を新しいものに交換することにしている。ライヴの前夜、自分が必ず行うおまじない、「儀式」みたいなもんだ。
でもそうすることによって、ライヴの数が増えれば増えるほど、消費する弦の数も増えていって、消費量が多いということは、もちろんそのぶん新しく購入せねばならぬ、ということであって、例えば弾き語りが月に3本ある期間が3ヵ月続いた場合、最安値の尼存で購入したとしても弦にかかる金額だけで7000円にせまるという事態に陥ってしまい、これでは年収3億の自分でもさすがにツラい。
そんなことで、できるだけ弦にかかる費用を抑えたいのだけれども、そこは前述のとおりに「質」も大切。良い音も同時に追い求めていきたい。
そこでこれっ!!
今さら感ハンパないな(笑)。
でもこれで3ヵ月もってくれたら言うことないので、ちょっと試してみることにします。

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