家人からライン。
「S子さんがコケて救急車で運ばれました」
我が家でS子さんと呼ぶのは家人の母のこと。だから自分にとっては義母。
えー!!
もう73歳だけど毎週スポーツしてるし、性格も気丈で全然元気やし、なにより義父が脳梗塞で倒れてからずっと介護で頑張ってるS子さんが救急車て!! アカン予感がした。
連絡を受けた家人が病院へ駆けつけて、最初の一報から家人と次に連絡がとれたのはその4時間後。
左腕骨折。
右肩脱臼。
両腕が動かせないので入院決定。
重傷やん、、、。
実はこれ、先だってのライヴ当日のこと。
シルバーに向かう準備のため、夕方少し早めに帰宅したら、入院の準備のため家人とS子さんが病院から一旦家に戻ってた。
両腕が動かないように上半身を包帯でほぼぐるぐる巻きにされた姿のS子さん。 いつもの気丈で明るい面影はナリを潜めて、自分や孫に、ゴメンな、ゴメンな、と謝る姿が痛々しかった。
ライヴは穴開けたらアカン。
自分はともかく、ハコやってる人たちはそれでメシ食ってる。逆の立場なら、こちとら遊び半分でやってるんちゃうんじゃ!ナメとんか!! と言いたくなるに決まってる。
遊び半分な気持ちで臨んでるつもりは微塵も無いけど、その辺のことも気持ちの中ではよ〜〜〜く解ってるし、あってはならないことだと思ってる。
でも今回のケース。 家人がもしパートに入ってる最中で連絡がつかなかったら、、、。
間違いなく病院からの連絡は自分のところにあったろうし、そうなると当日のライヴもどうなったか、、、。
以前、JRBで大阪でのライヴが決まってた。
その一週間前に、家人がヒザの靭帯を切って長期入院。昼間のことはS子さんにお願いしてなんとかなったけど、まだ小さかった子供3人を家に置いてさすがに夜は出かけられなくて、悩みぬいた末、大阪でのライヴに穴を開けてしまった。 ホントに申し訳ない気持ちで一杯だった。
でもそれが自分の置かれてる立場。 たくさんの人に迷惑をかけてしまったけど、あの時はそうするしかなかったし、今も申し訳なかった気持ちではいるけど、後悔はしてない。
S子さんが入院して2日経った。 さあ介護施設にいる義父のこともどうするか、考えないと。
取り急ぎ明日施設に行って、S子さんが入院したことを言ってこないと。言って理解してもらえるか分からんけど。
実父と実母のほうも、このところはあまり調子が良くなくて、両人ともに毎日のように通院してる。 なんかそういう波が、少しずつだけど徐々に徐々に押し寄せてる感じする。 親の介護とか真剣に考えないとアカン、そういう年齢になってきたっていうことなんやろな、、、。
人はそれぞれの立場で生かされてる。
ひとつの組織の代表として仕事させてもらって、家庭持たせてもらって、そのうえ外で音楽とか散々好きなことして、この状況の中でもそれができてるのは一体誰のおかげか。何があってのおかげか。
「立場」 と 「おかげ」、 それを考えたら、万が一の時の対応だって、自ずと結論は出ますわな。

0