ライヴの前日。
携帯に訃報が届いた。
ずっと世話になってたお客さん。自分より5つ6つ(?)年長で、会の先輩でもある人。
患っておられたのをまったく知らなかった。
思えば昨年の末、外出先にいた自分に電話がかかってきて、「角ちゃんいるかと思って今店行ったけど留守やったし、前に仕事してもらった分、お金だけ払っといたで!また宜しくな!」 とその時は至極上機嫌な声だったので、まったく今回のようなことは想像だにしなかった。
でもよくよく考えてみたら、いつもは振込みしてくださってたのに、なんで今回だけお金を直接持ってこられたのか不思議だったし、電話を切る際には何度もしつこいほど、ありがとう!ありがとうな!と言われてたのも、今から思えばとっても不自然だった。
お別れに、来てくださったのかもな、、、。
その時お会いできなかったことを悔やんだ。
いわゆる「我が道をゆく」タイプの人だったので、それなりに敵も作ってしまう性格の人だったけど、会に在籍されてた時には色々飲みに連れて行ってもらったり、一緒に阿呆したり、酔っ払ってるところを知ってる者としては、どこか憎めないところのある人だった。
なんとなくひとつの「章」が終わったような、そんな気がした。
世界は変わっていくんやね。こんなふうにして。
そしてまた新しい「章」が始まる。
水曜のライヴも、そんな空気のなか臨んだ。
一人でステージに立つ、、、何年ぶりだったろう。
自分にとっての新しい「章」の始まり。
ありがたいことに、たくさんの人が来てくれました。 新しい始まりを見届けてくれた皆さん、ホントにありがとうございました。
正直なところ、去年はホントに音楽をやめてしまおう、、、と思って、じゃあどうやめるか、まで考えてた。
今もその気持ちは完全に白紙になったワケではないけれども、去年の苦しく辛かった時期に手を差し伸べてくれた皆さんに、助けてもらったけどやっぱり俺やめます、ではあまりにみずくさ過ぎると、昨夜来てくれたお客さんの顔見ててそう思った。 男としてカッコわる過ぎる。
そんな気持ちで臨んだので、緊張してステージに立った。 むしろガチガチだった。
緊張し過ぎて前半、あり得ないミスも連発してしまった。
でもそれこそが今の自分の実力。手を抜いたつもりは一切ないし、水曜時点の自分の精一杯はやれた。
終盤2曲でサポートに入ってもらったカーマスードラのアキちゃんは素晴らしいギターを弾いてくれた。 スタジオでのリハーサルの回を重ねるごとに、どんどんフレーズが深化していくさまは、ホントさすがだった。
「角ちゃんの曲をさらに生かすためのギターを弾くわ」 と色々考えてくれて、「曲のためのギター」を弾いてくれた。
写真いただいたノジーさん、うっちぃさん、ちるちゃん、ありがとうございました!
終演後も楽しく飲ませていただいて、冒頭の色々もあってほとんど寝てなかったので、少し早めの1時過ぎ、帰宅しました。
ステージ的な課題はまだまだ山積みですけれども、おかげさまで清々しい気分でやれました!
皆さんホントにありがとうございました!!

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