青は 「進むことができる」。
赤は 「停まれ」。
言わずと知れた信号の事でありますが、幼いころ誰しも大人から教えてもらった、ルールとしての常識です。
もちろん我が家のチビたちにもそう教えています。
しかしここ最近見てて思うんですが、信号無視して横断歩道を渡る大人のなんと多いこと!
しかも小さな子供を連れて。
子供と一緒に外出した際、小さな横断歩道の赤信号で信号待ちをしていました。しばらく待っていると車が途切れたのを見計らって数人の大人が僕の脇をすり抜けるようにしてまだ赤のままの横断歩道を渡っていきます。
それを見ていた我が子に不思議そうな顔で聞かれました。「あの人、なんで赤やのに渡って行かはんの??」
ご覧の皆様、あなたならどう答えますか?
僕はその時大変困って 「まだ青と違うのに、あかんなあ」 としか言ってやれませんでした。
車が途切れたから大丈夫、と赤信号を堂々と渡っていく大人。そのあとを追うように駆け出し、ついて渡る小さな子供。
その子供がもう少し大きくなって、同じように赤信号を渡ってもし車にはねられて死んだら・・・。
それはまぎれもなくそういう大人たちがその子を殺したのと同じです。
先日、車で裏通りの住宅地を走行していました。
路肩には大体5〜7歳くらいでしょうか、小さな女の子が自転車でゆっくりと走っていました。
左側を走っていた女の子が右側の路肩に移るため、道路に敷かれた横断歩道で自転車を降りて一旦停止、右手を挙げて左右確認をしていたため、僕は横断歩道の手前で停車し、難なく渡れるようにしました。
女の子はこちらにペコリと一礼し、歩いて渡り始めたのですが、横断歩道の中ほどでペダルに足をぶつけ、ややモタモタとした調子になったのです。
するとあろうことか対抗車線のタクシー。齢初老の運転手。クラクション大音量約3秒。はよ渡らんかい、と言わんばかり。
・・・・・・・・。
この女の子のどこに非があるというのでしょう。
女の子は大変あせった風情。泣きそうな表情のままヨロヨロとした早足で横断歩道を渡りきりました。
小さな事かもしれません、細かいことかもしれません。
しかし最近の荒廃しつつある子供たちの現状を鑑みるにつけ、こういうことから我々大人が見本を示せるようにならないと、他にいきなり何ができるって言うんでしょう。
万が一にも教育の現場にのり込んで、文科省の関係者、教育委員会の偉いさんやPTAの偉いさんを前に置き、正座してよお聞かんかいっアホンダラどもっ!! なんてな事はできっこないのです。
だからこそ先ずは最初の一歩。
小さくとも、細かくとも、先ずは最初の一歩から考え、そして実行してみることが大事なのだと自分は思います。
子供は大人のするように育ちます。

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