社会保障費のシーリング(抑え付け)を弛めるために財源をどうするかが問題になっていたが、たばこ税を増税することで財務大臣と厚生労働大臣が合意したようだ。
記事は次のとおり。
たばこ増税で社会保障費…中川財務・舛添厚労相が合意
12月4日20時29分配信 読売新聞
中川財務・金融相と舛添厚生労働相は4日、2009年度の予算編成を巡る閣僚折衝を行い、社会保障費の伸びを2200億円抑制する方針に関して、たばこ税の引き上げを原資に抑制額を圧縮する方向で合意した。
舛添厚労相が「たばこ税の引き上げをお願いし、(社会保障費の)削減幅を圧縮したい」と要請したのに対し、中川財務相は、与党税制調査会でたばこ税の増税が決まれば、抑制額の圧縮に充てる意向を示した。
一方、社会保障費を抑制するため、財務省が雇用保険への国庫負担の削減を検討していることについては、厚労相が「極めて困難だ」と見直しを迫ったものの、財務相は「財政が厳しい中での一つの考え方だ」と切り返し、平行線をたどった。
予算編成を巡る閣僚折衝は例年、12月中旬に行われるが、今年は政府が3日にまとめた09年度予算の編成方針で、財政再建路線を事実上転換したことなどを受け、日程が前倒しされた。
(記事ここまで)
「合意した」と書いてはあるが、すんなり増税をOKしたわけではなさそうで、これから「JT」とも激しい攻防が予想される。なにしろたばこ
増税反対の250万人の署名をJT社長が自民党の保利耕輔政調会長に提出したらしいから。
また、新聞によっては「たばこ増税を
検討することに合意した」と、一段弱い表現をしているものもある。他にも「たばこ増税に
事実上合意した」とか、微妙な表現が多い。でも今の流れから行けば、たばこ1本3円程度の値上げは避けられないことになってくるだろう。
「たばこを吸う人はますます肩身が狭くなる」と思うかもしれない。「たばこ吸いをどこまでいじめれば気が済むんだ」と思う人も多いかもしれない。でもそんなに卑屈にならなくてもいいと思う。分煙さえきちんとすれば「私はたばこを吸うことで社会保障費確保に貢献しているんだ」と思って下さい。
ただし、たばこが原因になっている病気もたくさんあって医療費を押し上げる要因になっているし、そもそもたばこを吸わなければいられないというのも一種の依存症なので、やめられるならやめた方がいいと思う。そのためにも、一気に一箱1000円ぐらいにするというのも悪くないんじゃないかなあ。