
7月16日(月・海の日)午後2時から、ホクト文化ホール(写真)小ホールで「長野楽友協会サマーコンサート」が開かれました。ティンパニ叩いてきました。

今日の曲目は、こんな感じ。
ボッケリーニの「マドリードの夜警の行進」は、ハイドンやモーツァルトと同時代ながらとても斬新な曲。「この音、間違ってるんじゃないかな」と思うような楽譜ですが、繰り返すことで「間違いじゃない」ということがわかります。チェロをギターのように抱えて和音を奏でたり、楽しい。
ウェーバーのファゴットコンチェルトは、7年のウイーン留学を終えた古川結子さんがソロ。難しい楽器の上に音の跳躍が多いこの曲を、見事に吹ききりました。この曲はティンパニも出番があって、いろいろ面白い効果を演出します。
休憩を挟んで後半の1曲目は、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ト短調。ソリストは当楽団のコンサートミストレス古川園子さん。このオーケストラはチェンバロの新川みどりさんがいるので、いつでもバロックの曲ができるのが強みです。
最後に演奏したのは、ハイドンの交響曲第94番「驚愕」。代表の古川賢一さんは、それぞれの曲の前に解説をします。これがまた、いろいろな豆知識やエピソードも織り込まれていて楽しい。
「驚愕」という名前の由来とされているのが、第2楽章の最初の方でピアニシモで弦楽器が奏でていたと思ったら、16小節目の2拍目でいきなりティンパニや金管なども大きな音で「バン!」と鳴らすところに由来(日本だけ?)するんですが、演奏前にそれをネタばらしするという意外な展開。
しかし「今日は高齢の方もおられるようなので、びっくりして体調を崩したりしないようにあらかじめ話しておきます」ということで、さすがお医者さん。「今日もアンコールを用意してあります」と先に言っちゃうのも、古川先生らしい。アンコールは「夏は来ぬ」を弦楽で演奏しました。
多くの方に聞きに来ていただきました。アンケートを読むと、皆さんに楽しんでいただけたようで嬉しいです。聞きに来ていただいた皆様、一緒に演奏していただいた皆様、裏方として応援して下さった皆様、ありがとうございました。

これは午前の最終リハーサルの様子。

ホクト文化ホール小ホールは改装工事が終わって、天井がかなり変わりました。音の響きがかなり良くなった気がします。

大ホールはまだ改装中。小ホールしか使えないので飲み物の自動販売機は全て撤収されていて、猛暑日寸前(最高気温34.8℃)の長野市では厳しい環境でした。ホールは空調が効いていましたけどその他は控室を含めて結構暑かったので。

今日の私の仕事場。持っているティンパニの響きと求められる音域を考えて32インチと23インチという妙な取り合わせですが、右の23インチを調整しているうちに「鳴りすぎる」太鼓になってしまいました。まるで「マジックティンパニ」。響きを押さえるためにタオルを両脇に乗せ、左の太鼓の4分の1ぐらいの力で叩いて丁度良いバランスになるくらい。でも聞こえる音としてはまずまず良かったんじゃないかなと思います。
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