実家に里帰りしてきて、もうすぐ一ヶ月が経とうとしています・・。
毎日の日課になっている父母との親子三人での緑地公園での散歩。この日は父と二人での散歩となりました・・・。(2011.11.22)
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実は私が里帰りして10日ほど経った日の夜中、母がトイレの中で倒れてしまいました・・。
すぐに救急車を呼び運ばれましたが、幸いなことに大事には至りませんでした。
おそらく、私が帰ってきて気が張っていたのでしょう・・。
『色々してあげたいのに、身体がついてこない・・。そんな自分がはがゆくて仕方ない・・。』そう、切ない表情でポツリという母の姿を見て、『あまり長居していちゃまずいな・・。さっさと産んで家に帰らないと・・。』と思っていました。。
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月日が経ち、三人で暮らすペースが落ち着いてきた最近では、そんな気持ちにも変化がありました・・。
先日、母が検査のため病院へ行った日のこと、珍しく父と二人きりで外食する機会がありました。
日ごろ、薄味で母に管理されている生活からちょっとだけ離れて、『今日は好きなもの、食べようか?』と二人でレストランに行き、濃い味付けの肉料理や、プライドポテトをチョイス。また、日ごろ食べ過ぎないように言われているので、ここぞとばかりに、パンバイキングのパンを全種類制覇。デザートもいっとく?と思ったけれど、さすがにお腹一杯・・。
すこし羽目を外したランチタイムに、父と子の会話も弾みました・・。
・・・そして食後はお決まりの緑地公園での散歩。
紅葉はまさにピークに迎え、夕焼けに輝く木々もいっそう美しい・・・。
『自然の景色って、毎日見てるのにちっとも飽きへんなぁ・・。』『それに比べて、人工的なものってやっぱ飽きるよなぁ・・。』(雨の日はショッピングモールの1階〜4階の端から端を歩く。)
木々には種類が分かるようにネームプレートがついています・・。


『○○ってこんな木やったんやなぁ。こんな実つけてるんやねぇ。』
『栃の実ちゃうか?コレ。』『おいしく食べれるもんは、もうよその人に拾われてんなぁ・・。』
『ドングリはこんなにあるのになぁ・・』
『昨日の風で銀杏がたくさん落ちてるでぇ。大きいさかい、お母さん喜ぶから拾っていこうかぁ。』
池では、大きな望遠レンズカメラを構えたたくさんのおじさん達がバードウォッチング?(ハント?)しています・・。
『あの人らは、狩に近い気持ちでシャッターきってんねんで。ええところでシャッターきれた時は、仕留めた時みたいな気持ちになんねんで。たぶんな・・。』
この日は、ブルーで美しいカワセミの姿を私達の肉眼でも見ることができました。
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私が小さい頃から、常に単身赴任をしていた父。数ヶ月に数日くらいしか顔を合わせていなかった日々。
長く一緒に過ごした思春期時代・・。
いわゆる亭主関白で、仕事人間だった父。当時は喜怒哀楽を家の中であまり出さなかったので、何を考えているのかよく分からなかった・・。
退職して月日が経ち、庭で小さな畑をはじめ、家にいることが多くなり柔らかい表情になった父。
そして、これから親になる私・・・。
出産という機会に里帰りしたことで、負担をかけたとばかりに思っていた矢先、
時間の経過とともに、思わぬ素敵な時間を今は過ごしている・・。
ありがとう。
新しい命が運んできた、この温かい時間を忘れずに心に刻みたいと想う・・。

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