今日、昼間たまたま点けていたTVで若くて美しい女社長さんが映っていた。
そして彼女の手元をみると杖をついていた。
足の骨の病で杖が必要な暮らしをしながら、彼女は国内に医療用の杖しかないことに気づき、もっとファッション性のある杖がほしくて、自分でつくり始めた事が切っ掛けでこの仕事に辿りついたとか・・。今では株式会社NORIKOというブランドを立ち上げ、国内生産にこだわりながら、安全性と美しさを追求した商品を広める活動をしている。そんな様子が特集されている番組だった。
NORIKOブランドの杖→
http://www.j-norico.co.jp/main.html

木工職人である私のパートナーは数年前より、障害のある子どもが使う木製の車椅子をつくる下請けの仕事をしている。その仕事は『でく工房』
http://www.deku-kobo.com/
という、からだに障害のある人たちの道具をつくる工房からいただいている。
以前パートナーについて納品にいくと、一つ一つ手作りで車椅子が製作され組み立てられていく様子を見させてもらうことができた。
木製の車椅子は人肌に優しくて、成長とともにサイズを変えていける仕組みになっている。そして、ウレタンで作られているシートは個々の身体にあわせて綿密に削りだされ調整されている。


そしてさらに心惹かれるのは、表面に張るシートを何十種類の色や柄の中から自分で選べる。ということです。
私は以前、福祉におけるデザインを学んだ事がありました。
そのときに感じたことは、どんな状況であっても人には、『美しいことや楽しいこと』が必要でなんだ。ということでした。
普段服のボタンがかけれない人が、遊びで夢中になっている時には、コマをまわす事ができたり、
食事を取れない人が、美しく盛り付けた食事や、美しい食器で気持ちよく食事が取れたりする・・。
「リハビリ」をする事を→「あそび」に変えてしまう。
「食事」に「楽しく」や「豊かに」を足して「楽しく豊な食事」にする。
NORIKOブランドの社長は言っていました。『オシャレをして背筋を伸ばして、ハイヒールを履いて、いつまでも素敵な女性として街を歩いていたい。』と・・。
「美しい」「たのしい」は人を前向きにしてくれる・・。そんな魔法のようです。

←これは、でく工房から販売されている「握りやすいマグカップ」です。握力のない人でも手に引っかかるので使いやすいです。有田焼で質感もとて良くデザイン性も○で、私も気に入って使っています。他にも楽しくて使いやすいユニバーサルな食器があります。
詳しくは「でく工房の使いやすい食器」→
http://www.deku-kobo.com/sukuiyasui/index.htmlまで。

4