先月末よりアーティスト・イン・スクールが始まっています。
地元中学一年生4クラス158人との「風車万華鏡プロジェクト」進行中です。
一日目は中学校の総合授業の時間を使って、
158人全員に対して「ガイダンス&レクチャー」をしました。
50分の授業の中で話した内容は以下のとうりです。
・川口の街の移り変わり
(鋳物文化の衰退と巨大マンション&ショッピングモールの出現)
・現代の美術とは (美しいだけでない美術)
・風車万華鏡プロジェクトとは (街を再確認するためのツールでもあること)
をしゃべってきました。
中学一年生というのがどこまで理解できるのかが分からないので、
なるべく簡素に、そして、きっと話を聞いているだけでは飽きてくるだろうと思って、
質問やゲームも交えてみました。
鋳物工場をやっている親を持つ人はいるか?又は販売など鋳物に携わる人はいるか?
という質問には、一人だけ、家が鋳物工場だと答える生徒がいた。
(生徒は恥ずかしがって、それ以上質問しても恥ずかしがって答えなかった。)
後半のゲームでは「川口」と聞いて思い出すものを尋ねると、
「エルザタワー」
「荒川」
「ゲームセンター」
「高層マンション」
「犯罪」
という言葉が出てきた。
ではこの言葉に対して、
良い所と
悪い所を教えて。と質問すると、
「エルザタワー」では
良い所:高い・大きい
悪い所:自殺がある・地震で倒れそう
「荒川」では
良い所:金八先生のロケ地になった・散歩ができる
悪い所:ダンボールの家が多い(浮浪者)
「ゲームセンター」では
良い所:楽しい・友達に会える
悪い所:うるさい・お金がすぐになくなる
「高層マンション」では
(エルザタワーと同じ)
「犯罪」では
良い所:なし
悪い所:犯罪自体が悪い
という答えが出てきた。
(会場が広かったので聞き取れないものも多数あり。)
以上の生徒が答えた内容をホワイトボードに書き出してみた。
ここで私が伝えたかったのは、
「書き出すことで自分達の身の回りの状況を知ること。」
「他人の考えを知ること。」
です。
風車万華鏡プロジェクトは、まずそこからだと思ったからです。
私も実際に制作する時にはこういった「書き出し方」をとっています。
次回は「風車万華鏡の制作状況」を報告をします。
乞うご期待★

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