ひさびさのブログ〜
今月末締めのコンペの準備でなかなかブログに時間をかけれなかったんだけど、今日はちょっと書いてみようという気分だった。というのは会社帰りに地元の劇場で劇団四季を観てきたからだ。
そもそも、見に行くことになったのは急な話で、会社で仕事をしていたら、前市長がやってきて、(毎日いらっしゃる・・!)用事ができて観に行けなくなったからチケットをくれたというわけ。ご存知のとうり、前市長がこの劇場を建てたのだから、もしや・・と思ってチケットを観たら、S席の一番高いやつ!!

行ってみたらやっぱり、ホールのど真ん中の席で、前の人が居ない列で、隣にも人が居ない!「あたしって誰!?」っと思わず、突っ込みを入れてしまった。。さすが前市長!!VIPですなぁ。

で、演目は赤川次郎の「夢から覚めた夢」ってやつで・・
率直な感想は・・ちょっとベタな感じで、昭和の香りが私にはくすぐったい感じがした。でもそこが狙いだったのか!?と後から思った・・。というのは、満席の会場には小学生〜上は60〜70代の老若男女がわんさかわんさか・・。これほどの年齢層の心をつかむエンターテイメントには、かえってこの位ストレートすぎるくらいの方がいいのかも!?・・と思ってしまった。
ストーリーは、この世とあの世に生きる2人の女の子が夢の中で入れ替わり、この世に生きる女の子はあの世を冒険し、あの世で彷徨っていた女の子は生きていた時に遣り残したこと(母親との別れ)を果たしに地上に降りてくるお話・・。そして二人はそれぞれの世界で多くの愛と命の有難さを知り、歌い上げるというファンタジー。
「ダサいなあ〜」と思いながらも、かえって、この昭和な雰囲気が幼い頃の私を連れ出してしまった・・。
前半、遊園地のファンタスティックな場面では、なぜか、 わたしが8歳まで住んでいた福井県の田舎町を思い起こさせた。いつのことだったか、その田舎町にテントのサーカスがやってきて家族で行ったことがある。たしか木製の粗末な長椅子に座っていたようにも思うし、「振れは伸びるヘンテコな玩具」を買ってもらったような記憶も蘇る・・。獣系の動物とかいたようにも思うけど、観客はあんまり入ってなかったな。
後半には場面が急展開し、幽霊だった女の子が地上の母親との別れのシーン。ここも物凄くベタなんだけど、やっぱり人はこういうシーンに弱いもの・・。気がつけば、涙が・・。「死んだら光になるの・・。光になっていつもお母さんを包んでいるよ・・。」って言うんだけど、(あの歌みたい!)会場にいた多くの観客は亡くなった身近な誰かを思い出したり、離れて暮らす身内を思い出したりして劇場は「グズグズッ」とすすり泣きの声が響き渡っていた。気がつけば、自分も涙が・・。ポロリ・・。

そういうことか、劇団四季。なるほど・・と妙に納得してしまった。

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