HISAYOSHI Art Land Lab vol,1
「あなたには、何が観える!?」−こんなアートシリーズー
無事に終了いたしました!
ほぼ毎日根気よく御来場くださった方、また、通りすがりでたまたま立ち寄った方、
みな様、本当に有難うございました。
今シリーズ初の“遊具的アート空間を探る実験室”は正に実験でした。
- 椅子の配置が毎日変わる。 - というだけのことですが、
きっと毎日座った方にはその違いを体感していただけたのではないでしょうか。
アンケート用紙にいただいたコメントを紹介しながら、初日からの写真を紹介していきます。
まず、KAWAGUCHI ART FACTORYの玄関口、
フロントギャラリーの様子。
■一日目
コメントや感想を聞くと一人席に座ると威圧感を感じるとのこと。
また、この写真は後日撮り直したものですが、当日は椅子の背もたれの部分に
真っ赤な文字で沢山の質問が書かれてありました。
しかし、その質問によって、想像の範囲を狭めるのではないかと感じたので、
翌日より消すことにしました。この判断は賛否両論でした。
■二日目
「座るには勇気がいる。」/コメントより。
この椅子の配置で着席すると、窓の外の出来事との間に緊張感が生まれます。
人と目が合っちゃうと、ちょっと照れくさい。。そんな様子の○○氏。
■三日目
「今日は円満だと感じた。」
「みんなで座ると顔が見えてよかった。」
「不思議な気持ちになる。」/コメントより。
やはり楽しい、揚々とした気分になる配置のようでした。
ゲームが始まるのかな?っと感じた人も。。。
■四日目
「自分の両側に座る人達の多くが見えないという事が不安。」
「自分が真ん中に座ったことを周りの人が喜んでいるような気がする。」
「じっと座っていると、外の車の音や、工場の音が強調して感じられた。
ずっと川口に住んでいるから懐かし感じがしてきた。まだ昔の川口が
残っている感じがする。。。(川口在住53年、通りすがりの女性)」
といった興味深いコメントも。。
■五日目
「ドラマを感じる。」
「小学校の時の注意する教師と怒られる生徒、
また茶化す生徒など、懐かしい光景を思い描いた。」
「座る位置によって偉い人の気分になったり、不安になったり、
客観的になったりする。」/コメントより。
この配置では沢山の登場人物を想像するようです。演劇の稽古みたいですね。
■六日目
「主人が居るような、、。でもやっぱり居ないような気がする。」
「緊張する。椅子の位置を変えたくなる。」
「犬の散歩でたまたま入ったが、犬が落ち着かない。」/コメントより。
みんなソワソワするようです。
■七日目(最終日)
「椅子の持っている意味を改めて考え直した。」
「新しい風景を感じることが出来て面白かった。」
「緊張します。外が暗くなって、窓ガラスに映り込む椅子が
倍の数に見えて面白い。目的がなく椅子に座る行動が不思議でした。」/コメントより。
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こうやってコメントを読んでみると面白いですね。
“たかが椅子”でどこまで想像の世界を感じられるのか?遊べるのか?
を少し体感できたように思います。まだまだ課題はありますが、、、。
そんなこんなで、HISAYOSHI ART Lnd Lab Vol.1の報告@とします。
またこの話題に触れることがあるかも知れません。
2007/2/14 ヒサヨシ

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