宮崎正弘の「出身地でわかる中国人」PHP新書 2006年 を読んだ。
「愛国」をうたう北京人、計算高い上海人、食は広州にあり」といわれる広東人が一般的だが、広い中国には様々な人種が住んでいる。著者は香港で貿易会社を経営していたこともあり、いろいろ詳しい。日清・日露戦争の後を辿り、隈なく歩いて書いた本書は驚異だ。
私は北京の紫禁城に行ったとき、音声ガイドは日本語、英語などがあった中に閩南語というのがあって驚いたが中国の中でも通じない言葉があることにびっくりした。
客家族が住んでいる土楼は数百人が住む巨大な建物だ。厦門には鄭成功記念館がある。鄭成功の母は日本人だ。三星堆博物館を見ると古代エジプトやメソポタミアに並ぶ古代文明があった。
香港やチベットの現状はこの本では分からないが、中国に関する知識が満載である。

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