21世紀研究会の「地名の世界地図」去年9月刊 文春新書 を読んだ。ロングセラーだったのを改定・カラー版にしたものだ。ありとあらゆる地名の由来を語っている。
カサブランカは「白い家」。アルゼンチンは上流に銀山があると思い込み、つけられた。中国の長江はChang Jiang. 一般に言われていた「揚子江」は、この川の河口付近にあった様子橋の名前だったものを、ヨーロッパ人が川の名と勘違いしたことから広まった。エルサレムはヘブライ語の yeru((町)とshalain(平和)から。
マレーシアのクアラルンプールは kuara (河口)とルンプール(濁った)から。モンゴルのウランバートルはバートル(英雄)に社会主義を象徴するウラン(赤い)から。リビアの首都トリポリは tri(三)とpolis(都市)から来ている。
その他幾多の地域の名前が1920年の前に変更されたのを忠実に辿っている。写真も豊富で、各国の切手など、新書版に収まり切れない内容をぎっしり書いてある。

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