「トンマッコルへようこそ Welcome to Dongmakgol」
映画
チョン・ジェヨン、シン・ハギュン、カン・ヘジョン、イム・ハリョン
ソ・ジェギョン、リュ・ドグァン、スティーブ・テシュラー出演
1950年11月 朝鮮戦争の最中 スミスが操縦するアメリカ軍戦闘機が
朝鮮半島の山中に墜落します 負傷したスミスは村で手当てを受けます
国軍の兵士二人は道に迷い同じ村へ到着します
少女ヨイルは山中で道に迷った3人の人民軍兵士を見つけます
そして村へ連れて来るのです その村の名前はトンマッコル
国軍2人と人民軍3人が村で鉢合せしてしまいます
村民達は戦争があることも知らず 銃、手榴弾の存在も知りません
話題は畑を荒らすイノシシの事で盛り上がり
2人対3人の一触即発の事態に興味が持てない様子なのです
兵士の一人が誤って手榴弾で穀物倉庫を破壊し 食料を駄目にします
しかた無しに兵士達5人とアメリカ兵1人が野良仕事をし
食料を蓄える事が出来るまで停戦し その後村を立ち去る事にします
ある時大きなイノシシが現れ襲いかかって来ます
6人は団結してこのイノシシを捕えます
菜食主義の村民はこのイノシシを埋葬しようとしますが
兵士達は久々の肉を食べ 何時しか気心が知れるようになってきます
ある日スミスの救助と トンマッコルを人民軍の基地と思う連合軍が
スミス救出の後 爆撃攻撃をかけようとするのです・・・
韓国でかなりヒットした映画らしいです
「戦場のアリア」「ククーシカ・ラップランドの妖精」等と同じ題材で
敵味方が交流を深める事で衝突を防げると言う内容なのです
朝鮮戦争を題材にして、平和とは何であるかをファンタジー化してあり
仮想に作られた平和の村トンマッコルを中心に 平和の良さを提唱し
美しい物語として観るだけでなく現在の朝鮮半島事情を反映しています
感動的なドラマだけでなく 深い南北間のありかたも語るようです
トンマッコルの村長が人を統率するには満腹にする事だと言う言葉は
北の食糧事情を良くする事が指導者のする事なのですと言っています
同一言語を持ち同じ民族、同じ状況下に置かれるなら争いは起こらない
そこに介入するアメリカも同じ状況を体験をし、知ること
これを理解してその方向へ進むべきだと 言っているようです
お前の戦う場所はここでは無いと言い
スミスを連合軍に戻しこれを伝える役目をにするあたりに現れます
そして南北兵士が結束して連合国と闘います・・・
もしスミスがトンマッコルに不時着していなかったならば
トンマッコルの存在は連合国に知れなかったのでしょうか?
スミスがトンマッコルにいたから2次攻撃を避けれたのでしょうか?
そのあたり いかようにでも解釈できそうです
民間人が渡る橋、その場面に遭遇した兵士の情報を無視するのか?
空挺機で村にやってきた連合軍は単なる強奪者の様に描かれたり
その時点で既に村だと判っていたはずで 爆撃は阻止するでしょう
民間人を希薄な情報だけで 殺戮してしまうような描かれ方には
反米映画なのかと疑問に思う点も出ました
そう言えば韓国の友達が北のミサイル問題 核問題に北に同情的で
そんなに騒ぐことでは無いですと言っていた事が思い出されました
民族の結束を望み それに反する事を拒む姿勢には今の韓国の心情
そのものが この映画がヒットした事情なのかも知れません
カン・ヘジョンの良い笑顔と時々見られる美しいCGに
政治的要素をそっと忍ばせている この映画を深く読むことで
私には韓国の人たちの望むこと、思いが少し判った様な気がしました
良い映画だったと思うだけでは いけないかも知れません
残念ながら 韓国版のポスターにはスミスさんの姿がありません