朝、穂積製材所へ。メンバー20名くらいがすでに作業の準備をしている。朝食を食べさせてもらった後、解体した納屋の柱や梁を運んで、使える材と使えない材とに選別。使える材からは釘などを抜く。
解体した納屋の土地には土を入れる。その土は穂積家が所有している山から取ってくる。
午後からは島ヶ原の環境資源を探すべく、車で旧跡やしょうゆ工場などを見学。概ね高齢の人が好みそうな資源が多かった。若い人はどこで楽しむのか。楽しみ方さえ見つかれば、特に観光拠点のようなものがなくても十分楽しめる環境なのだが、いきなり放り出されるとどう楽しんでいいのかわからない農村風景である。
ホヅプロのなかで、島ヶ原をどう楽しむのか、という視点についても検討すべきだと感じた。特に、大学生や30代の若手社会人が島ヶ原へ来た場合、木材加工によるプロダクトスクール以外にどういう遊び方があるのかを探ってみたい。
夜は大阪に戻って「けんちくの手帖」の司会。ゲストはコモンカフェのオーナーで21世紀協会の山納さん。山納さんは先日「コモンカフェ」という本を出版。その内容や裏話などについてお聞きした。お客さんから質問が出る前に、質問されそうなことについて補足説明を加えながらしゃべる山納さんを見ていて、やっぱり冴えた人だなぁ、と感じる。印象的だったのは、イベントは集まった人の人数じゃない、という話。まったく同感である。300人集まったイベントでも、3人しか集まらなかったイベントでも、その価値はそれほど変わらないという。そのことを僕は「参加者相互の結びつき」が強いか弱いかで表現してきた。参加者が少ないイベントほど参加者相互の結びつきが強くなる。満足度を高めることもできる。だから僕は、できるだけ少人数で深い結びつきを作りながらプロジェクトを進めていきたいと考えている。一方、山納さんの説明は少し違う。300人参加したイベントも3人参加したイベントも、参加しなかった人の数から言えば大差はないということ。大阪市の人口は約260万人。その大阪市で300人を集めるイベントを開催したとしても、参加しなかった人の数は259万9700人。3人しか集まらなかったイベントでも、参加しなかった人の数で言えば259万9997人。
参加しなかった人が259万9700人のイベントと259万9997人のイベント。あまり大差がないともいえよう。それならば、少人数でもいいから強い結びつきができる小さなイベントを何度も実施するほうがよさそうだ。準備も大掛かりじゃなくていいし、告知もことさらがんばりすぎる必要もない。気軽に、気長に、楽しみながらイベントを積み重ねればいい。
まったく同感である。

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