2009/11/24
どうしても 貝殻これくしょん

詩人の松下育男さんが、先週、インターネットに、またまた『(私め)納得の一篇』をアップした。とっても気に入ったので、ここに再録させてもらうことにした。目の前に、初めて遭遇する世界が突然出現したかのようだ。
詰まる所、詩作とは、言葉の羅列だけであるはずはなく、それは、眼前に新世界を作り出す工程を指すに他ならない。
『どうしても』
どうしてもっていうんでないなら
もう一度なんて生きたくない
生まれ変わりのその先は
だってどうやってあてがわれるんだろう
一列の最後尾にならんで
くじでもひかされるんだろうか
さんざんドキドキしたあげくに
オオアリクイでもひいてしまったら
どうする?
せめて今のうちに練習をしておくべき?
でも休日に
家族が出かけて行ったあいだに
居間で四つん這いになっては
みたものの
ちっとも力が
はいらない
生きるってそもそも
なんの役にたつのだろう
だからどうしてもっていうんでないなら
もうイチドなんて生きたくない
“Blue Moon”
FINIS











