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2009/11/20

靴の中の砂 (7)  きみがいる時間

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 大学を卒業して、僕は、さも決められていたかのように横浜で洋酒の輸入商をしていた祖父の会社を継いだ。その商社は、長年、スコッチ・ウイスキーの伝統あるブランドを扱い、それが殊のほか良く売れていた。また、仏蘭西ワインの新酒の時期にも、規模は小さいが、真面目な手作業で良質なワインを作る醸造所のものを数年集中して売るうちに、都内の名のあるレストランがまとめて買ってくれるようになり、それはそれでまた業績の柱となった。
 その会社に、十五年程勤めてくれた男の社員に、この春から会社を任せた。毎月、僕の預金口座に定額を振り込んでくれさえすれば、彼の報酬は、彼が自分で決めていいという約束にしていた。

 そうして、この夏、僕に三十八回目の誕生日は来た。ついでだから話しておこう ---- ある理由から、結婚は、まだしていない。



"Nobody" Sylvia


TO BE CONTINUED.
 



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