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2009/9/26

なに聴きよん?  貝殻これくしょん

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 麺通団の田尾和俊が自分のラジオ番組のポッドキャスト版で明かしていた ---- この頃、ジャズを聴くようになり、たまたま徳島で入ったジャズ屋でマスターや常連客と話しができて、
「なに聴きよん?」と聞かれた。
「エリック・ドルフィー(Eric Dolphy 1928〜1964)から CD 買うて聴き始めて....」と答えたら、
「あんた、エライとっから入ったなぁ!」と爆笑されたという。
 ジャズを聴かない人はなんのことだかわからないかもしれないが、ジャンル分けするなら『フリージャズ』、日本で言えば、山下洋輔を手始めにジャズを聴き出したようなもので、素人の入門用としては多少難しく、特異な選択だったようだ。

 思いもよらないルートを経てのめり込むのは、音楽に限らず、文学にも絵画にもあるが、それはキッカケが珍しいだけで、その人が風変わりである証明にはならない。しかし、なんでそんなところから入ったのかと不思議がられることは少なからずある。
 さて、僕は、小学校三年生の夏休みに、余りの退屈から母の本棚にあった堀辰雄の『晩夏』を読んで、ああ、こんなものをいつか書けたらいいなと思ったのが、文学入門の瞬間だった。これはキッカケとしては、特殊なものではないと思う。
 大学生の頃、ある友人と同じ話をしたことがある。彼が文学好きになったキッカケは、花田清輝の『鳥獣戯話』を読んでからだという。その時、阿波弁が話せたら、僕は同じことを言ったかもしれない。
「あんた、エライとっから入ったなぁ!」



“JUST” 桑田靖子


FINIS
 



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