「ピザ男の異常な愛情」
原題/OTIS
監督/トニー・クランツ
出演/ダニエル・スターン、ボスティン・クリストファー、アシュリー・ジョンソン、ジャレッド・クスニッツ、イリーナ・ダグラス、ケヴィン・ポラック、他。
一行あらすじ/
ハゲデブメガネの大男・オーティスが美女を監禁して可愛がりまくる。
出ましたRAW FEED!
以前観た
「レストストップ2 ドント・ルック・バック」がかなり悲惨だったため、このピザ男もちょっと敬遠していたのですけど、まぁ
「ゾンビ2009」(5分もたなかった><)よりはいいだろう、という事でレンタル。
なにこれ!
面白いぢゃないの!
但し、これホラー映画じゃありませんけどね。純粋にコメディですよ。
拉致監禁、拷問、切株というホラー要素を詰め込んではいるものの、そういう描写はかなり控え目というかコメディ色の方が強いもので、ぜんっぜん怖くないんですな。
ホラー映画としては全然ダメですがコメディとしてなら満点に近い。
それもとんでもなく
黒いコメディですがね!
気に入らないのが、このしょーもない邦題と
「ショーン・オブ・ザ・デッドの笑撃ふたたび!」
というコピー。
だいたい、この映画ショーン・オブ・ザ・デッドなんかビタ一文も関係ないですし
「笑撃」なんて死語っぽい言葉を使ってるのがまずムカつく。
この邦題とコピーのせいで、こんなにオモロイ映画なのについつい「敬遠」してしまってたのですよ。
こういうの、どうにかならないもんですかねぇ、ホント。
本来、「悪人」であるはずのハゲデブメガネの拉致監禁大男・オーティスの捉え方が非常に面白く
やってる事は変態なのですけど
なんかすっごい可愛らしいんですよ。
ちょっとだけ、感情移入しちまいました。
「モテない男」が「モテたい」と思う気持ちは誰にも非難する権利はないはずです。
だからって拉致しちゃいかんですがね!
そんなモテないオーティスは40歳。
劇中で酷い家庭環境が描かれるシーンもあり、「そりゃあ歪むわな」と納得。
だからって監禁しちゃいかんですよ!
理想としていた高校生活。部活。恋。プロムナイト。ダンスパーティー。そしてH......
監禁した女子にそれを強要し、拒否されると殺してバラバラに。
そうやって自分と付き合ってくれる「理想の女子」を求めて
今日もオーティスは元気にガール・ハント。
で、今回目を付けたのがローソン家の娘・ライリー。
これがあかんかった。
このライリーを拉致監禁しちゃった事で、怒り狂った家族は復讐を決行。
スキを突いて逃げ出したライリーからオーティスの住所を聞き出したオトン・オカン・弟は、家に潜入してオーティスを待ち伏せするのだけど.......
後半の展開はニヤニヤ笑いが止まらないほどにブラックな笑いに溢れていて面白い。
ただ、結末に関してはちょっと難ありな気もするのだけど、オルタネイト・エンディングも含めて観ると、どっちがイイのかという結論を出すのが難しくなる。どっちでもアリだな、という感じ。
監禁する女子には共通して「キム」という呼び名を与えるオーティスの変態っぷりにもブレがなく、なおかつ可愛く、憎みきれないロクデナシだぜコンチキショー!
こんな愛されキャラな変態もそうそう居ないですぜ。
で、今回拉致するローソン家のライリーちゃん、すっごいキレイ。めちゃくちゃタイプです。
観ながら、「どっかで観た事ある......」と自分の頭の中の記憶倉庫を漁っていたら出て来ました。
わりと最近観た
「ファーストフード・ネイション」の苦学生アンバーでした。
学費や生活費稼ぎにバイトして、お母さんがパトリシア・アークエットで叔父さんがイーサン・ホーク。
羨ましいにも程がある。
さて、このライリーちゃん拉致られて監禁され、コスプレさせられた挙句にオーティスの
「甘酸っぱい青春シチュエーションごっこ」にまで付き合わされ、本当に酷い目に遭うのですけど、なんか、時間が経っていくにつれ、ストックホルム症候群じゃないですけど、
まんざらでもない
という感じになってたのには笑った。
まぁ、隙を見て脱出するために話を合わせるぐらいに賢い女の子なのですけど、
「そんなに悪い人じゃないのかも」という気持ちもあったんじゃないかなぁ。じゃなかったらあんな事(あんな事.....いやらしいので書けません!)しないですもんね。
結末として、二人がラブラブになってハッピーエンドだったらもっと面白くて、それが逆に怖かったかもしれませんね。
なかなかの良作でした!
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