引きつづき、ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品から。今度はおなじみアラン・ドロンも出てくる(^烹^)。
ジャン=ピエール・メルヴィル×アラン・ドロン最初の作品で最高傑作の呼び声も高い「サムライ Le SMOURAI」(1967)。「サムライ」はその後アラン・ドロンの代名詞としてもしばしば扱われ、自分の名前を冠したファッション・ブランドの主力オードトワレにはこの名前が付けられている。
もちろんワシも愛用している(^烹^)。
この「サムライ」、「仁義 Le Cercle rouge」(1970)、「リスボン特急 Un Flic」(1972)と並べてみると、この作品がいちばん地味な印象。登場人物が絞られていて動きもいちばん少ないように見受けられる。その点を「じっくりと見られる」と受け取るか、「物足りない」と受け取るかで評価が大きく変わるのではないかと思う。「一度見ただけではよく分からないところが多い」のがメルヴィル作品の唯一の弱みであるというのがワシの正直な実感(^烹^;(
「見ているほうがいつも疲れているから」というせいもないでもないだろうが)であり、この作品もその例に漏れないが、考え抜かれた緊密さは確かに顕著だ。見れば見るほど深読みしたくなる誘惑に駆られる。
主人公の飼っている小鳥も「主人公の置かれている状況の比喩かなぁ?」などとか思わされたり。映像そのものの魅力から言うと後の2作のほうが上のような気がするが、内容の深みからすると確かに互角以上かも。当時夫婦だったナタリー・ドロンとの共演風景も棄て難い。