アラン・ドロン映画で、この週末に見たものをもう1本。
「アラン・ドロン第1回監督作品」と銘打たれた1981年作品、「危険なささやき Pour la peau d'un flic」。
もっとも、監督をしたのはこれっきりらしいが。ほかにアラン・ドロンが監督した作品として2年後の「鷹 Le Battant」がある(追記)。
「私立探偵もの」というと、ワシにとってはハンフリー・ボガートのものがスタンダードなので、いささか分が悪い。もちろん、アラン・ドロンのスタイルはボガートとは違っていて、深みよりは派手なアクションで見せ、台詞なんかにチョットとぼけたユーモアを感じさせるという、現代風な流儀。
とは言え、娯楽として割り切ってみれば、ソコソコ楽しめる作品では? 音楽の使い方なんかはいつものドロン映画といささか趣きが異なっていて、カジュアルな楽しさがある。また、ドロン探偵の秘書で愛人役のアンヌ・パリローが思わず「ありえねぇ〜」と言いたくなるようなボケ役キャラクターで面白く、またチャーミング。あるいはこの映画の見ものはドロンよりもむしろ、このパリローのほうかも?
お色気サービスシーンもあるでよ〜(^烹^;。
(追記:この映画の原作はフランス・ロマンノワールの「若き狼」と称されたジャン=フィリップ・マンシェットの「Que D'os!」(1976)で、映画の日本封切と前後して、映画と同じ邦題によりハヤカワ・ミステリ文庫から刊行されている。適当に拾い読みした印象では筋立てに大きな異同はないようだが、なぜか主人公の名前が映画では主人公のパートナーである元刑事に置き換えられている。主人公の相手役も、原作では秘書ではなく単なる女友達にされている)