研究の話もしないと。。
先週末、質量分析計(Finnigan MAT251)用の炭酸塩自動分析装置(Kiel I carbonate device)のターボポンプが壊れました(研究の話か?)。この装置は、

こうやって取ったサンゴの炭酸カルシウム骨格年輪を分析するための装置です。それによって昔の水温や塩分(厳密には海水の同位体比)、人為起源二酸化炭素(石油・石炭等の化石燃料由来の二酸化炭素)の海洋への取り込み量などがわかります(最後の一つはわかるといいな、というものです)。
装置は、

こういうものです。だいぶお年寄りで、かなりカスタマイズされてきました。
壊れたターボポンプとは、

です。10^-3Torr(トール;760Torrで一気圧)まではロータリポンプでよいのですが、それ以上の高真空の場合に使います(この装置は10^-8Torrレベル)。昔は分子量の小さい気体(水素など)に対してはやや難があると言われてましたが、最近はそうでもないようです。ちなみに、今はTorrではなくPa(パスカル;1013×100Paで一気圧)を使え、と言われてますが真空業界ではまだ根強く残っている単位です(というか、装置がお年寄りなので表示がそうなっているだけですが)。
このポンプ、先月卒業した大学院生が二年間ほぼ毎日動かしている間はまったく問題なかったのですが、今月から別の人が動かしだしたらとたんに壊れました。質量分析(通称マス)の業界には、「マスは人見知りする」「オペレータになれるまでは駄々をこねる」という風聞があり、今回もご他聞にもれず、そうなりました。その大学院生が使い始めたときも、阿部が出張中に限って故障する(決してその学生が間違った使い方をしたわけではなく)ことが多かったです。こういう伝説は日本だけのことかと思ってたのですが、台湾でもオーストラリアでも同じように言われているみたいです。誰か因果関係を研究しないかな?(結局非科学的な話で終わった)
ちなみに、壊れたポンプは修理に出せば直ります。最近はかなりいろんなものが自分で直せるようになりましたが、今回はあきまへん。

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