2009/3/15

くりちゃんの生涯  動物病院のお仕事

新人ちゃんが「工事、終わりましたかぁ〜?」と聞いて来る。わたしは ううん、まだ。 という顔で返事する。

3月になると、まるで宿題を忘れてた子供のように、あわてて道を掘り返す。街のあちこちで見かける光景だ。

新人ちゃんが心配しているのは、街の予算の行方でも、わたしの通勤の悪路でもない。その公園の工事が終わったら、保護猫のくりちゃんを「そこへはなって来ようか」と言った、院長の提案を真に受けているからだ。

わたしはそんな話、鼻から信用しちゃいない

もう少し元気になったら。
もうちょっと体重が増えたら。
まだ外は寒いから。
明日も雨の予報だから。

延々と言い訳が続いている。

                 


くりちゃんが来たのは1月の末。市役所に“なんでもやる課”みたいな部署があるそうで、道で行き倒れた野良猫の通報があったらしい。

普段、この手の処理は保健所から連絡が入る事になっているのだけれど。役所って、横のつながりがないのよね・・・

今回は、そういう手順をご存じなかったなんでもやる課の若手さんが、段ボールに入った猫を、連れて来ちゃった。まぁ、早い話、結果は同じ事なんですが。

「取り敢えず、治せるものなら治しますけどねぇ・・・」と院長。

見れば猫は心細い声で鳴いている。泥まみれの大人猫。
相手がお役所じゃ、連れては来ても引き取ってはくれない。たとえ治っても、里親探しは望み薄だ。


ノラさんを連れてくる人の多くは、なかなかその後の事まで考えが及ばない。そりゃあそうだ、とわたしも思う。

拾う = 救う

だと思うよね、ふつう。

でも救った後のその子は、いったい誰が面倒を見るんだろう? じゃあ 拾うな なのかと言われれば、決してYESとは思えない・・・ これは、奥の深いモンダイなのだ。

くりちゃんは少しずつ元気を取り戻し、ウイルス検査もクリアした。
体力が戻るにつれて、目が見えない事も判明し、歩いてみればみょうちきりんな腰砕け

とても外で暮らしてはいけそうにない。
とうとう入院用のケージからお引越、奥の間をあてがわれた。
きっとくりちゃんは、生涯をココで過ごす事になる。よろしくね、くりちゃん。
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2009/3/20  1:23

投稿者:しっぽ

先日の休診日、お掃除に行った時のこと。

いそうろう猫たちを全員病院で遊ばせるんですけれどね。あんまり見えてないくりちゃんより大先輩の、完全に盲目の猫がいるんです。こいつが、くるくるくるくる・・・直径50cmくらいでいつまでも回っている不思議猫でして。

そんな状況にまだ不慣れなくりちゃんと、くるくる盲目猫が、接触! 

ふぅぅっっっ!!!
ふぁぁぁっっ!!!

やばっ、けんかだ!! と飛んで行くと!!

ぜんぜんあっちの方向とこっちの方角を向いた猫が2匹、ピキピキになってました。いっそこっちが腰砕けになりました〜


2009/3/16  22:27

投稿者:路地猫

私もウーロンさんと全く同じ・・・
くりちゃんに奥の間を下さってありがとうございます。良かったね、くりちゃん♪

http://rojineko.exblog.jp

2009/3/15  20:23

投稿者:ウーロン

くりちゃんは今得られる限りのベストな幸せを手に入れましたね!


心からありがとうございますと院長に伝えたいです。

私はいつも自分が何もできないことをやましく思っています…。



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