花粉症さんにはキビシイ季節。しっぽは今のところありがたいことに無縁です。・・・が、病院スタッフは院長としっぽ以外はみんな花粉症患者。
一番重症な女先生は、抗アレルギーだけじゃ効果がなくて
ステロイド治療も始めたらしい。「
おかげで眠い!」を連発してる。
そして、その彼女が受け持ったのも、アレルギー治療中のわんこ。
ニキビダニも併発して全身脱毛、痒みも酷かったけど、カイザードという飲み薬の効果が現れてかなり改善してきた。そこで院長が「ここまで良くなったんだから薬浴しよう」と提案し、その日は
シャンプーの予約日だった。
そのわんこ、普段から外で飼われている雑種さん。おとなしくっていい子だけど埃まみれなのは遠目でもわかる。見えない花粉を全身にまとっていることだろう。診察室に入ってくるなり、女先生は涙目

になってるし、新人ちゃんは

クシャミが止まらない。
ひとまず入院ケージに移ってもらい、午後一番で洗うことになった。
ウルウル涙をにじませて女先生がわんこを見つめるまなざしが、心なしか憎々しげに見えないでもない。
「何時から、、、
クション! 洗いますか?
ハックション!」新人ちゃんはテッシュを手放せない状態だ。
二人して、
洗ったあともドライヤーかけたら病院中に花粉が散ってサイアクだね。あたし、明日は目が腫れて明かないワ。・・・ひそひそ声が漏れてくる。
よっしゃぁ〜!ここはしっぽの出番だな。
「わたしが洗ってあげましょう!
」
だって、店のパドック借りて洗えばわけはない。しかも、そのまま大型ドライヤーで乾かせる。狭い処置台で洗うよりよほど早く仕上がるよ。
院長も「アンタがそれでいいならそうすれば」てことで話は決まり。幸いショップのパドックも空いている。
普通のシャンプー剤で下洗い、次は脂性の汚れを二硫化セレンで落とし、最後に抗菌シャンプーを使う。頻繁に洗うならこの方法は荒治療だけど、回数で稼げないときには良いんじゃないのかな。
こないだの皮膚病セミナーでは、シャンプー剤が皮膚のバリアを壊すと習ってきた。確かにセレンも抗菌作用も、傷ついた皮膚にはダメージが強い。この治療って両刃の刃なのかもしれないな・・・
すっかり仕上がって病院へ戻ると、明日の手術準備をしてた女先生と新人ちゃんが声を合わせて一言
すっごーい!
ちがう犬になってる!!
しっぽはちょっぴり得意顔だ。えへへ。
念入りに洗ったのはしっぽだけど、でも本当を言うと、お姑さまとベテラントリマーさんが、最後の仕上げでピカピカにしてくれたのさ

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