『Inner Song』は私の弾き語りソロライブにつけたタイトル。
自分の内に漂う、ものや言葉やイメージを素直に唄にして伝えるという意味。
オリジナル曲の弾き語りを演るようになって数年、だんだん自分がやりたい事とやっている意識が微妙にずれてきた気がしていた。
それは対世間みたいなものもあって、聴衆はもっとこうした方がわかりやすい(伝わりやすい)んじゃないか、こんな感じの曲も必要じゃないか、聴きたいんじゃないか、などという思いが選曲や作曲やパフォーマンス時に浮かんだりして、それが何か邪魔に感じるようになったのだ。
そういう回りくどい事を考えるのは止めにして、自分の内に浮かんだものをストレートに演るという、私にとっての表現の原点に帰ろうと思い『Inner Song』というタイトルをつけさせてもらったのだ。
10月前半はその『Inner Song』島田篤(pf,vo)弾き語りSOLO出演が3本。
■2007/10/3(水) @神戸【BIG APPLE】 秋の訪れ
1部
1.春の嵐
2.ムシノコエ
3.ナツ
4.塵の記憶
2部
1.エロスタナトス
2.手の鳴るほうへ
3.pianica waltz
4.ひとりの夜
この日のSOLOは弾き語りを演る島田篤だけでなく、久しぶりにピアニスト・インプロバイザーという面も見せたかった。
そこで、たっぷり即興をやって唄い、曲間のつなぎや唄も即興的にやったりという試みをした。
やっている時は気持ち良かったが、思っている以上に難しくて、果たして出来はと言うと???だ。
ただ、ある唄を完成させるヒントは沢山あった。
私の唄はまだまだ未完成なものが多いので、これは大した収穫だ。
■2007/10/8(月) @大阪中崎町【Common Cafe】 体育の日
『オレペコ 秋のうたまつり』
この企画は、オレペコライブに出演している弾き語り系のアーティスト総勢15名を一同に介して、トークし唄うというもの。
出演者をざっとあげると、
火取ゆき(vo,gt) 月下美人【山本かなこ(vo,gt)石田珠紀(b)】 西沢和弥(vo,gt) 島田篤(vo,pf) 月夜(vo,gt)&市川聡(gt) ドクトルミキ(vo,gt) 高満洋子(vo,pf) ぴろ式【岸田コーイチ(vo,gt)藤沢祥衣(acco)】 飯浜ゆきこ(vo,gt) 三村京子(vo,gt) 大倉詩乃美(vo)&在里佳余子(pf)
という、そうそうたるメンバー。
開演すぐ、岸田が本をステージにぶちまけて一冊手に取ったのは、漫画『仮面ライダー』。
いきなり私がトークゲストに選ばれたものの、普段のMCですら何を話しているかわからないのに、そんなものうまく出来る訳がない。
トークのテーマは『ヒーロー』で、それに沿って次に唄う人を決めるのだが全然広がらずまとまらず、強引に岸田が選んだ最初の唄い手は西沢和弥。
最近は桂九雀の落語会にも呼ばれて出演しているという西沢さんは語り口調もそういうムードで、思わずクスリとしてしまうほのぼのとペーソスのきいた唄が良かった。
西沢さんが次に指名したのが月夜。
相変わらず美しく透明な響きの9弦ギターに乗せてストレートな詞の内容を張り裂けそうに唄う唄声が心地よかった。

はっきり言って、この時点で私は完全にお客さんモードで、出来ればこのままずっと聴いていたかったが、そうは問屋が卸してくれないらしく、岸田(写真)よりまたまたお呼びがかかり出て行ったら軽くトークして私が唄う番だった。
トークテーマが『合作』だったので、岸田作詞/島田作曲の『ピアニスト』、下田逸郎作詞/島田作曲の『てばなし』をやり、最後に私の最初の弾き語り作品『塵の記憶』をやって休憩に入り、空けたら‥‥。

写真はその後トークを任され、急遽即興をバックに詩の朗読をという岸田リクエストに応え、小噺をする、高満洋子さんと在里佳余子さん。
とまあ、こんな調子で夜が更けるまでやっていたそうだが、私は夕方ぐらいに失礼したので沢山の初お目見えの方を聴けなかったのがとても心残り。
火取さんとも握手だけして、11月に渋谷アピアでまたよろしく!とCommon Cafeを後にした。
■2007/10/12(金) @京都木屋町【わからん屋】 冷えて来ました
1.心地よく秘密めいた場所
2.ナツ
3.pianica waltz
4.塵の記憶
5.ひとりの夜
対バンは二度目のこえびのしっぽさんと、初めての○○○○さん。
出番がトリになったこの日、持ち時間に限りがあるので即興はやらずに楽曲をつらつらと。
だが、久々に、詩のようなものに曲らしきものをつけた『心地よく秘密めいた場所』をやったのは『Inner Song』とした意志表明的なところ。
終わってからオーナーの池野さんと少し話をした。
何故かはわからないが池野さんと話すといつも励まされる。
弾き語りを、そして音楽をやるいろんな人を愛する池野さんだからだろう、説明できない何かをわかってもらえている感じがするのだ。
とても、ありがたい。
表現者にとって、自分のやりたいことをやりたいように演るというのはとても大切だが、お客さんと距離が離れてしまうという危険性恐怖感もある。
そのバランスが難しいのだが、もうそれは考えずに好きなことを好きなようにやろうと思う。
それが受け入れられるかどうかはわからないが、それをやらなければ意味が無いし、それしか出来ないのだから。
この一年、ソロCDを作ろうと思っていろいろ考えて来たが、どうやら今年中には出来そうにない。
良い作品を作る為、また良いライブをやる為には、もっともっと自分に磨きをかけないといけないなと思っている。
皆さん是非よろしく見守ってやって下さい、とお願いしておきます。