Y口大学埋蔵文化財資料館のT畑氏より,佐野焼に関する2論考を収録した『山口考古』28号(2008.7)をお送りいただく。
岩崎仁志「佐野焼の生産と流通」pp.29-46
田畑直彦「佐野焼の「荒物」づくり−人間轆轤と叩き技法−」pp.47-74
佐野焼とは,江戸時代から昭和30年代まで,山口県防府市佐野一帯で焼かれた素焼き製品(瓦質と土師質)で,その技術系譜は,中世の「防長型瓦質土器」までさかのぼるという。また流通圏としては,山口だけでなく北部九州や四国でも出土が確認されているという。
お恥ずかしながら佐野焼については,まったくと言っていいほど知識がなかったので,たいへん勉強になった。またこのような中小規模流通圏を形成する窯場における生産内容・技術系譜などのあり方は,(素焼きと陶器との違いこそあれ)同じく地方窯を研究する身として参考になる。
ありがとうございました(私信)
