久山町白山遺跡遺跡調査指導委員会・久山町教育委員会編2008『首羅山遺跡−福岡平野周縁の山岳寺院−』久山町教育委員会
先日のQ大ワークショップの席上,F岡大学のM崎さんよりいただく。感謝。
首羅山(現名・白山)遺跡は,福岡県久山町に所在する中世山岳寺院跡で,本書は,発掘を含む調査成果報告書。
ところで同遺跡には,いわゆる「薩摩塔」2基が残っており,上掲書所収の下記論考で検討されている。
井形進「首羅山遺跡の宋風獅子と薩摩塔」pp.65-83
「薩摩塔」とは,独特の形態をした石塔で(上掲表紙写真のもの),最初に薩摩で見つかり,その分布が薩摩に限られていたことからその名があるらしいが,近年では,平戸周辺や福岡平野でも確認されている。
さらに下記の2論考で,石材が中国産である可能性が指摘され,その形態的独自性とともに,中世の交易を考える上でも注目されている。
松田朝由2008「鹿児島県の薩摩塔」『南日本文化財研究』7 pp.9-17
高津孝・橋口亘2008「薩摩塔小考」『南日本文化財研究』7 pp.20-33