「新かもしかみち」さんの「中国語の外国語表記」という記事を拝見していて,思い出したことがある。
江戸時代のキリスト教徒,つまり「キリシタン」の漢字表記としては,「切支丹」や「吉利支丹」などが,現在の私たちには馴染み深い。ATOKの変換でも,この二者が候補として挙がる。
ところが,以前,ある近世文書(活字版,出典失念)に
「鬼利支丹」と表記されているのを見かけたことがある。「鬼」という字が,なんともインパクトがあるので,記憶に残った。
ある「音」を表すのに,どのような意味内容を担った漢字(表意文字)を選択するかは,表記すべき対象に対する考え方と結びついているのだろう。「鬼」という字を使っている点に,当時の人々のキリシタンに対するイメージが,込められているように思える。その背後には幕府による禁教政策があるのだろう。
ところで試みに「鬼利支丹」で検索してみたら,Wikipediaの「キリシタン」の項に,言及があった。もしかして一般知識なのか?