お、今年も始まったなと、明確に意識したのが一週間前だった。
キンモクセイの香りが、である。
生活圏内にある植物で、毎年必ず、これほどはっきりとその香りに(気づくのではなく)気づかされるものは、ちょっと他に見当たらないと感じる。
そのキンモクセイが今やまさに満開。香りも絶好調。
隣のマンションに何本かその樹が植えられている。
朝家を出た時が一番強くその香りを感じる。
まだ街が動き出しておらず、空気が澄んでいるからだろうか。まるで街中がこの香りに満たされているかのようだ。
あれから一週間か。
それがちょっと信じられない。そのくらい忙しい一週間であった。
気づけば、ライブまであと一週間。
その日が快晴であることは、間違いない。
キンモクセイはどうだろうか。
サラバ楽団第二期は、満開のキンモクセイのその香りの中で始まるのだろうか。
それとも、余韻のようにただようその中で、バトンタッチされるように始まるのだろうか。
どちらも悪くない。
いずれにしても、いよいよ、始まるのだ。

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