仕事の現場としてお世話になり、このブログでも何度かご紹介した大阪市立自然史博物館。
ここでは今『きのこのヒミツ』という展示がやっている。(ちなみに、このひと夏のあいだ、以前ご紹介した、若き女性団長率いる「なにわホネホネ団」の
活動をもとにした『ホネホネ探検隊』という展示をやっていた)
お客としてではなく、一清掃員としての入場。だからもちろん、ジックリという訳には行かない。
きのこについて、色々な角度から迫った展示。そのショーケースのガラス清掃が我が任務。
ガラスの表面に仕事の眼を光らせ、同時に、誰にも気づかれないようにガラスの向こうにあるものモノにも好奇心の眼を光らせる。残り少ない後ろ髪を大い に引かれつつ、次々とショーケースを渡り歩く。
そんな見方ではあったが、それでも、きのこというヤツがなかなかに魅力的な存在であることはヒシヒシと感じられた。
その姿、実に多彩。パネルにまとめられた「きのこについての素朴な疑問」は気になるものが目白押し。(「答え」まで読み取れずに次へと進む切なさよ!)
そして、きのこ学者達によるスケッチ(しっかりと色づけまでしてあるものも少なくない)。純粋に学問的な目的で描かれた、これらの作品群を見て思うのはしかし、「きのこ」というものが実に絵になる存在だということだった。
可愛らしいもの、美しいもの、見るからにワルそうなヤツ・・・全体として、きのこというものは不思議なマスコット性に溢れているのであった。
ああ、お客として来たいなあ。
ちなみに、『ホネホネ探検隊』の時も、僕は清掃員としてこの場を訪れた。
作業の説明を受けながら、「はあ、はあ」「なるほど」などと口では言いつつ、心の中では「これがホネホネ団の仕事か!」「スンゲー!」と叫び、ダチョウやタヌキやネズミや魚、ありとあらゆる脊椎動物達の骨格にシャッターを切っていた。
ああ、お客として来たかったなあ。
今日は仕事のため、仕方なく、お願いした訳でもないのに、常設展のコーナーにも行くことができた。
全体として感じるのは、この館の人達が、非常に楽しんで仕事をしているのではないかということだった。仕事だから、そりゃあ色々あるにはあるだろうが、少なくともその展示は、見る人達の視線を明確に意識して、楽しんで作っていると感じられる。
「こんなの見たら子供達はタマゲルだろうな。いやいや大人だって感心するに決まってる!」、そうやってウキウキニヤニヤしながら仕事をしている。
その姿を思い浮かべつつ、ぼくもニヤニヤしながら仕事を進めるのであった。
ちなみに(今日は「ちなみに」が多いな)、相棒が先日紹介していた国立民俗学博物館、あそこにも僕は同じ調子で訪れたことがある。
あそこも、かなり、すごいもんです。
悪い仕事じゃ、ないな。


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