井関駅(名松線)
1両きりの気動車から井関駅に降りると、目の前にトタン屋根の簡易な待合室小屋がホームに建っていた。
柱についている札によれば、なんと、昭和4年に造られたものであるらしい。外壁・内装ともに比較的最近張り替えたのか、さほど古びて見えなかったのでびっくりする。
中に入り、昼食を摂りながら線路の方をしばらく眺めた。
向かいの旧ホームは茂る夏草に覆われ、その先は、丘の上まで竹がびっしりと生えている。風が吹くたび、竹の幹が同じ方向に一斉にしないで葉がゆさゆさと揺れる。
その奥の方からは、ヒグラシの高い声が響いてきた。それが竹の葉のすれる低い音と和して、いつまで聴いても飽きがこない。
昼食を終え、がらんとした駅前を進んで集落沿いの道に出ると、バス停があった。近鉄の久居駅を経由して津駅に至る便が、毎時1本、同じ時刻に出ている。
時刻表に同じ数字が一列に並んでいる様を興味深く眺めていたら、いきなり、背後でバタバタバタと響く重い羽音。
おや、と振り返る間もなく、立派なカミキリムシが、私の顔をかすめるように飛んで来るや、バス停の上の方にちょこんと止まった。

(井関駅ホーム)

(井関駅待合室)

(駅入口)

(井関駅前)
(2006年8月1日)
松阪955-1014@阿漕1038-1053松阪1115-1141@伊勢大井1206-1222@権現前1345-1357@井関1432-1454松阪1511-1519多気1527-1532@相可1639-1654@栃原1707-1723多気1729-1749@山田上口1806-1822多気1825-1919亀山1926-1954柘植1958-2044草津2053-(新快速)-2248姫路2251-2309相生2324-(ひかり387号)-2341岡山