流山温泉駅(函館本線)
大沼公園駅から大沼のほとりを折りたたみ自転車で進み、流山温泉駅に向かった。
岸辺の砂に寄せる静かなさざ波の向こうには、かなたになだらかな稜線を擁す駒ケ岳。その駒ケ岳に眺められながら、木洩れ陽の中を進んでいく。
やがて沼と別れ、踏切を越えて流山温泉場に入ると、広大な敷地が目の前に開けた。辺鄙な場所にあるわりには結構賑わっており、車で来た家族連れなどが歩いている。
案内図にしたがって敷地内を奥の方に進んで行ったら、遠くに横長の形をした妙なものが草木の中にひっそりと佇んでいた。
不思議に思いながらよく見すかしてみる。
と、なんとそれは、3両編成の新幹線であった。
一瞬、何かの見間違いかと思ったが、津軽海峡を越えてはるばるここまで運ばれて来たのだろう。紛れもなく東北・上越新幹線で使用された初期型の車両である。
近くに行ってみたら、車両の後ろに隠れるように流山温泉駅の真新しいホームが伸びていた。そこで、ホーム上に荷物を置いて、しばらく新幹線の周りを歩き回ってみた。
新幹線についている札によれば、駅入口寄りの先頭車が12号車。その次が11号車。ならば、さらにその次は10号車かと思ったら、番号がかなり飛んで1号車となっていた。
妙な番号のつけ方だな、などと立ち止まって考える。
すると、近くから「モー」と響く曖昧な鳴き声。
近くに牛の姿は見えないので何事かと思ったら、どうやら食用ガエルがいるらしい。ここは沼にほど近く、北海道にしては珍しく湿度が高いので、居心地がよいのかも知れぬ。
新幹線に気をとられて今まで気づかなかったが、そういえば茂みのあちらこちらから断続的に彼らの間の抜けた声が聞こえてくる。なんとなく新幹線を小馬鹿にしているように聞こえないでもない。
自分の現役時代の姿を食用ガエルどもが見たら、さぞかし仰天することだろうにと、この新幹線が食用ガエルの鳴き声を聞きながら残念がっているのではなかろうかと案じた。

(流山温泉駅入口と新幹線)

(新幹線の前面を眺める)

(流山温泉駅ホーム)
(2006年7月3日)
法界院1455-(快速ことぶき)-1458岡山1516-1620相生1621-(新快速)-1743新大阪1747-(特急日本海1号)-
(2006年7月4日)
-832青森857-(特急白鳥45号)-1049函館1100-(特急スーパー北斗7号)-1120@大沼公園1137-1143@赤井川1155-1208@仁山1225・・(自転車)・・1245@渡島大野1301-1310@大中山1332-1337@七飯1342-1400@大沼1406-1408大沼公園1420・・(自転車)・・1450@流山温泉1514-1518@池田園1531-1617@東森1626-1701@銚子口1804-1813@鹿部1828-1929函館