小歩危駅(土讃線)
地上から50段ほど階段を昇ったところに小歩危駅はあった。山から峡谷に至る急な斜面を無理に刻んでこしらえたような駅である。
周囲は山々が重なり合い、梅雨空へと競って頂きを伸ばしている。その小歩危駅からトロッコ列車に乗った。
発車すると、木の座席から尻にごとんごとんと心地よい振動が伝わる。窓というものはなく、雨粒の載った細い手すりが横に伸びているだけである。
ゆっくりと谷間を進み、短いトンネルをいくつかくぐると、列車は、駅のない所で停車した。小歩危峡を乗客にゆっくり見せようとするサービスなのだろう。
あいにくの天気で、私の他に乗客はわずか2組であるが、皆、峡谷寄りの右側の席から下を覗き込んでいる。
増水時にはそこまで水が来るからか、対岸の斜面の下の方は植物が生えていない。白っぽいごつごつした岩が、てんでに好き勝手な格好をして並んでいるだけである。岩の上に松でも生えていたら、もっと景色にまとまりができるだろうに、と思った。
が、土讃線を過去に何度も土砂崩れで運休させたこの谷に、そのようなものを期待する方が甘い、とでもいうが如く、新緑を映した流れが、岩に勢い良くしぶきを上げていた。

(小歩危駅舎)

(国道から伸びる駅入口の階段)

(小歩危駅に停車中のトロッコ列車)

(トロッコ列車の座席)
(2006年5月27日)
岡山933-(快速マリンライナー17号)-956児島1001-1039琴平1048-(特急南風5号)-1112阿波池田1115-(大歩危トロッコ1号)-1120@三縄1140-1159@小歩危1224-(大歩危トロッコ2号)-1235@阿波川口1242-1246@祖谷口1317-(大歩危トロッコ3号)-1349@大歩危1405-1447@角茂谷1458-1514@土佐穴内1640-1652土佐北川1700-1806阿波池田1810-(特急南風24号)-1839@善通寺1855-1901琴平1904-1911@塩入1929-1935琴平2004-2036坂出2057-(快速マリンライナー64号)-2135岡山