バルーンさが駅(長崎本線)
バルーンさが駅は、駅のそばで開かれる気球の祭りに合わせて、毎年秋に数日営業する臨時駅である。
嘉瀬川という名前の川の土手にひっかかったようなホームへ列車から降りると、11月だというのに太陽が辺りをぎらぎらと照らしていた。
土手の上には、人々が陽光を浴びて黒々とした蟻の行列のようになって、びっしりと横一列に並んでいる。皆、川べりの方を眺めているのは、そこに気球の発着場でもあるのだろうか。
改札口をくぐり、河川敷に下ってみると、サーカスで見かけるような円錐形をした大きなテントがいくつも並んでいた。その近くでは、出店が賑わっている。
どこもかしこも人の波であり、この混雑で親とはぐれる子がいるのか、駅出口の正面には、
「迷子ワッペン配布所」と太字で書かれた看板が立っていた。
お祭りが賑わっているのは良いことだが、しかし、どうしたことか肝心の気球は一個も空に浮かんでいない。ただ、報道機関の取材のヘリコプターが、クマバチのように、ぶんぶん唸りながら低空を飛び回っているだけである。
河川敷に響き渡るアナウンスによれば、気球は朝方、競技のために少し飛んだが、上空の風の具合がよろしくなく、今日は昼間飛ばないのだそうだ。今現在、地上は無風だが、気球というものは案外気難しいのかもしれない。
飛ばないものはしょうがないが、それにしても気球の競技とはいかなるものなのだろうか。
飛行距離を競うために気球がここからどこか遠くに飛んで行き、みんな出払ってしまったら祭りにならないだろうし、まさか勝ち抜き戦と称して喧嘩だこのようにお互いぶつけ合って相手のロープを千切ったり気球を破裂させたりするわけではなかろうから、いったい何を競うのか不思議に思う。
そんなことをぼんやり考えていると、気球が飛ばないので、よほど言うことがないのか、アナウンスをしている人が土手の見物客に向かって
「今日はたくさんのお客さんがみえてますねえ。さて皆さん、今日の入場者数が何人なのか当ててください!」
などと、気球とは関係のないことを叫び始めた。

(駅入口)

(バルーンさが駅ホーム)

(ホームからの眺め 嘉瀬川の土手)

(列車内から見た河川敷の会場)
(2007年11月3日)
大分トキハ前バス停920=(西鉄バス 高速)=1136福岡天神バスセンター1225・・(徒歩)・・1230天神1236-(福岡市営地下鉄)-1242博多1302-(特急かもめ23号)-1337佐賀1341-(バルーンフェスタ号)-1347@(臨)バルーンさが1403-1419@東多久1439-1445@小城1457-1512@多久1530-1533@中多久1556-1618@岩屋1626-1630@厳木1705(20分遅れ1725発)-1712(20分遅れ1732着)@相知1753-1841(12分遅れ1853着)佐賀1846(9分遅れ1855発)-(特急かもめ38号)-1900(10分遅れ1910着)鳥栖1918-1929けやき台1935・・(徒歩)・・1950高速基山バス停2001=(西鉄バス 高速)=2142大分フォーラス前バス停