杉河内駅(久大本線)
1面1線の杉河内駅のホームは、杉林の急な崖の途中にあった。
ホームの先に建っている駅舎は、綺麗に整備されているが、ひっそりとして誰もいない。
駅の名所案内板によれば、この駅から100mほど離れた所に、慈恩の滝というのがあるらしい。他に行くところもないので、駅から出て、蝉しぐれの中、そこへ向かって道なりに下っていく。
と、じきに、二段の滝が線路際に見えた。なかなか水量が豊富であり、清々しそうな飛沫が周囲に漂っている。そのしっとりとした優美な姿は、なんとなく女性を連想させる。
周囲には遊歩道が巡らされ、滝の裏側にも行けるようになっていた。
せっかくなので、遊歩道伝いに滝つぼへ近づいていくと、細かい飛沫が霧吹きの如く上からひっきりなしに降りかかってくる。足元にはシダなどが茂っているが、これでは葉っぱが乾く暇もないだろうと思う。
飛沫を肺に吸い込みながら、ようやく滝の真裏に来ると、確かに、すぐ目の前を瀑布が轟音とともに落下する様が見て取れる。しかし、総レースの白いウェディングドレスのような瀑布で視界が遮断されたせいか、眺めていると、しだいに飽きてきた。
やはり滝というものは、すべからく表から眺めるべきものなのだろう。滝に限らず、何事につけ裏側の様子を覗き見しようとするその了見がよろしくないのかもしれない。
そんなことを滝から説教されているような感を抱きながら、早々に滝の裏から退散した。

(杉河内駅ホーム)

(杉河内駅舎)

(慈恩の滝)

(滝の裏側からの眺め)
(2007年9月9日)
-(特急ゆふDX2号)-907由布院924-1020@豊後中川1043=(日田バス)=1052@天ヶ瀬1117-1132日田1152-1245@南久留米1313-1319@御井1349-1351@久留米大学前1400-1418@田主丸1435-1440@筑後草野1449-1505@うきは1515・・(徒歩)・・1518中千足バス停1523=(西鉄バス)=1532吉井駅前バス停1535・・(徒歩)・・1540@筑後吉井1550-1614日田1615-1644@北山田1657-1702@杉河内1753-1805豊後森1810=(大分交通バス)=1821粟野バス停1824・・(徒歩)・・1836@恵良1843-