「五能線あきた白神駅 リゾート施設「ハタハタの里」の中の駅 (滝ノ間駅も再掲)」
エッセイ五能線全駅特集
五能線全駅特集第8回・第9回
あきた白神駅(五能線)
この駅は、「ハタハタの里」という半官半民のリゾート施設の一角に設けられている。
駅前は、森を切り開いて、チビッコ広場やグランドゴルフ場などが整備されていた。
駅の反対側、線路をはさんだ向かいには、国道端に健康ランドのような温泉の建物が聳えている。結構賑わっているようで、建物やトレーラーハウスの前には、車が数十台停まっている。その裏手には、穏やかな日本海が佇んでいた。
この「ハタハタの里」のハタハタとは、この辺で獲れる魚の名前であり、漢字では魚へんに雷と書くらしい。冬場、雷が轟くような日本海の荒波の中、岸近くに寄って来たところを捕獲するのだそうだ。
そういえば、私も昔、ハタハタを食べたことがある。鱗がないせいか、その姿は全体的にのっぺりとしていた。身は白身で、メバルやアイナメなどの磯魚に似た淡白な味がした。
そんなことを思い出しながら、温泉施設へ行くための跨線橋のスロープを渡りかけると、そのたもとに、小舟が無造作に置かれているのが目に入った。説明板がないのでよくわからぬが、ハタハタ漁に用いられたものなのかもしれない。
舟板が風雪ですっかり色褪せており、冬の日本海沿岸の厳しさを如実に物語っていた。

(あきた白神駅ホーム)

(あきた白神駅舎)

(ホームの向かい側は国道 さらにその向こうには温泉「ハタハタ館」が聳える)
(2006年6月23日)
-1629@向能代1638-1709@あきた白神1726-(快速リゾートしらかみ4号)-1752@能代
==(これより下は、
2008年2月18日に掲載した記事を再掲したものです。写真は一部新しいものを載せています)==
滝ノ間駅(五能線)
滝ノ間駅のホームから10段ほど階段を下りた目の前は、墓場であった。
明るい草地の中に佇んでいる50基ほどの墓石のほとんどは、黒色で、どの墓もこちらに背中を向けて、静かな日本海を眺めている。墓たちは、真上から太陽に照らされて、てっぺんがおしなべて光っていた。前に海、後ろにローカル線の無人駅、長閑で宜しきかな、と墓たちも思っていることであろう。
盆でも彼岸でもないこの時季に、墓参りをする人の姿はさすがに見かけないな、と思いながらひっそりとした墓地を眺めていると、軽トラックが駅前にすーと停まり、初老の男性が降りてきた。
おや、次の列車まではまだ間があるが、と思って見ると、彼は花を数本携えて墓場の中へと入って行った。

(滝ノ間駅待合室)

(滝ノ間駅ホーム)

(ホーム入口)

(ホームから眺めた駅前)
(2006年6月25日)
・・(自転車)・・1455@大間越1526-1600@滝ノ間1620・・(自転車)・・1630@八森1702-