牧山駅(津山線)
製菓工場などがあり、わりと開けている野々口から上り列車に乗って、隣駅の牧山で降りた。
待合室があるだけの山中の無人駅である。
下りホームの向こうは山の斜面になっており、そこから湿った落ち葉の香りが風に乗ってホームの上まで運ばれてくる。その香りに包まれ、しばしホームに佇んでいると、まるで、山登りの途中で一息入れているようだな、と思う。
駅を出て、目の前の旭川に向かって坂道を下って行ったら、増水時には水面下に没する沈下橋があった。鮎は無理だとしても、せめてウグイなどの魚影が見えないかと、橋の上から間近の浅い水面を覗き込んだ。
が、水温が下がって彼らはもう淵の方へ移動したのか、川底の小石が揺らいで見えるだけであった。
それでもなお、小石の数を数えるような気持ちで、じっと川面を見つめていると、汽笛の音が里の奥の方から響いてきた。
おや、もう乗るべき列車が来たのか、と思って顔を上げる。
すると、2両編成の急行列車が、田んぼの中を流れるように近づいてきた。
この急行列車、牧山駅のことなど目に入らぬかのような勢いで、かろやかに通過するや、落ち葉を巻き上げながら山裾を曲がり、瞬く間に視界から消えていった。

(牧山駅ホーム)

(牧山駅待合室)

(駅近くの旭川に架かる沈下橋)
(2005年10月23日)
水源池バス停1518=(宇野バス)=1530玉柏バス停1532・・(徒歩)・・1535@玉柏1541-1545@備前原1553-1609@野々口1618-1624@牧山1652-1713@建部1725-1753玉柏1810・・(徒歩)・・1813玉柏バス停1816=(宇野バス)=1830水源池バス停