下島駅(飯田線)
1面1線の無人の下島駅に、電車は実にゆっくりと停車した。
最近舗装し直した真新しいホームの上に待合室が建っている。そこに荷物を置いて、ホームから駅前に出た。
目の前は、寺へ至る木陰の参道が伸びている。その左手には、駅に隣接して下島踏切という名の小さな踏切があった。なんとなくそのそばまで行き、立ち止まって、踏切の先の線路を見るともなしに見て仰天した。
半径何十メートルなのかは知らないが、とにかく大変な曲線である。上に架かっている架線が多角形の辺のように角張っている。かような曲線であるにもかかわらず、カントと呼ばれる傾斜はほとんどつけられていない。これでは、時速50kmぐらいでも、いとも簡単に脱線して横の崖に突っ込んでしまうだろう。
まるで鉄道模型のようだな、と思う。私は、他のJR線でこのような曲線を見た覚えがないが、ここは開業当初、私鉄だったので、このようなことになったのかもしれない。国鉄時代は、一日に数本、急行列車がここを通過したはずであるが、やはり、徐行したのであろうか。
やって来た電車に乗って、その箇所を通る様子を運転席の後ろから興味深く眺める。電車は、ホームを出発した速度のまま、スピードを上げず、そろりそろりと息をこらすように進み、十数秒もかけて漸くこの曲線を通過した。

(下島駅ホーム)

(下島駅待合室と入口)

(下島駅前)

(下島駅そばの急なカーブ 左の柵は下島駅のホーム)
(2006年8月11日)
切石924-930@下山村935-943飯田945-1047@小町屋1056-1059@伊那福岡1216-1221@田切1232-1259@下島1317-1326@宮田1409-1411@赤木1422-1505@伊那田島1512-1529@飯島1534-1553@大田切1559-1602@駒ヶ根1621-1653@北殿1708-1727@沢渡1741-1748@伊那市1805・・・1820@伊那北1836-1846@木ノ下1852-1858田畑1919-1954岡谷1956-2021松本