夜中に何度か目が覚めるが、いろいろ考え事をしているうちにまた寝る、を繰り返す。ここにゃ孤独を紛らわすネットもPCもないからな。
7時頃起きてシャワーを浴びる。
7時半頃、バイキング形式の朝食を採る。日本人と思しきハタチくらいの地味な女の子が一人で食事していた。青年海外協力隊だろうか?
とりあえず荷物をフロントに預けて、いったんチェックアウト。
すると、なんと犬がいる!西洋人の飼い犬らしい。「オイデオイデ」すると黙って頭を垂れて寄って来た。撫でてやるが、どこか怯えているように見える。
飼い主が名前を呼んだらすぐに戻っていった。やっぱりいくら外国人の多い街といってもムスリムの国では犬も生きずらさを感じてるんだろうなあ。
さて、どこに行こうにも、実は観光名所は昨日で全部回ってしまったのだ。
後はちょっと離れたところにある水族館くらい。
仕方なく、水族館に行こうということになり、タクシーを拾うが、メーターつけてねえタクシーの多いこと。故に何台か見送るが、ようやくメーターをつけたタクシーにめぐり合って、そいつに乗る。
水族館までいくらくらいか父が聞いたら3ディナールとのこと。これまで見送ったタクシーは大体2ディナールだった。だってホテルのフロントの話じゃここから7キロしかないんだぜ。アンマンなら1ディナールだ。
「じゃあいい。降りる」と父が言うと、運ちゃん、必死で止める。「まあとにかく行ってみてくれよ、7キロなんてウソだから」「さっきの運ちゃんは2ディナールって言ったぞ」「いや、それはウソついてるんだ」
そこでキレ役の俺がキレる。「とにかく2ディナール以上払わねえ!分かったか!」
で、ようやく車は水族館へ向かう。
運ちゃん、途中で、「ホラ、ここで7キロだ」とメーターを指す。そんなメーター見ちゃいねえよ!父が「7キロだから2ディナールといったわけじゃなくて……」と説明するが、キレ役の俺「問題は距離じゃねえんだよ!金なんだよ金!」と怒鳴る。運ちゃんと父苦笑い。運ちゃん「Your son?」「Yes」と父が答えると、よく似てるとかおべっかつかってやがる。けっ。
水族館はショボイの一語。
いや『地球の歩き方』にもそう書いてあったけどさ。説明書きと居る魚が全然違う。
まあここは研究機関がメインで、水族館はオマケみたいなもんらしい。
ここでもタクシーの運ちゃんらしき人に「乗ってかないか?」と誘われるが、3ディナールなので断る。
水族館を出て、海が見えるテラスで一休み。
海の向こうはどうやらイスラエル。禿山ばかりが連なっている。どうしてあんな不毛な土地を巡って血みどろの争いを繰り広げるのか。人の業は深いねえ。
そこに修学旅行みたいなバスが来る。ここでも馬鹿な小僧がたくさん。今どきラジカセを抱えて音楽鳴らしてるガキとかいるよ。いつの時代だよ。
ガキども、フェンスを乗り越え、海へ。当然警備員に怒られる。何が「非行のない国」だ。隠蔽工作のうまい国とでも言い換えろ!
しかし帰り道に困る。
タクシー全然こねえ。なまじ街から離れたところにあるだけに、全然車が通らない。
こんなことならさっきの運ちゃんのタクシーに乗っておくんだった。
しばし路上で待つこと20分、ようやく通ったタクシーに乗せてもらう。3ディナールだが、仕方無い。
が、なんとこの運ちゃん「あ、友達だ」とかいって、途中で勝手に知り合いを乗せやがる。父が「知らない人と同乗だから2.5になんないか?」というと「I can't understand English」だと。
でもまあいい人っぽいのでキレないでおく。それにはっきり言って腹の調子が悪く、ウンコしたくてたまらないのだ。
ようやく街について、昨日休んだベンチに座る。
俺は速攻でアカバ要塞に行って、トイレを借りるが、小汚いのは仕方無いとして、なんと紙がない。実は水族館でもトイレに行ったのだが、同じ状況だったのだ。ここの人間はクソしてもケツ拭かねえのかよ!
また犬がいて、おもわず写真を撮るが、そんなことしてる場合じゃない。
仕方なく、父とホテルに戻る。
ようやく快適な環境でクソする。
戻ってホテルのロビーで一休み。今日の帰りのバスは18時半発なのでまだ時間はあるが、もういくところがない。それにここのところ鬱の調子がすぐれず、すぐ疲れる。
ので、ロビーで一眠りさせてもらう。
17時頃ホテルを出て、昼食兼夕食へ。
港町なので魚料理を頼む。グリルしたのとフライのを頼んだはずだが、どうみても両方ともグリル。でも面倒なので食う。うーん、いわく言いがたい味。なんか泥臭い。ここら辺ンの国、海に面してるのに魚食わないわけがわかったような気がする。まあ残さず食ったけどね。
帰りのバスは二階席だが、普通の席。前列の兄ちゃんたちのグループがはしゃいでうるせえことこの上なし。
しょっちゅう席入れ替わるからその度、目の前のシートがこっちに沈み込んできやがる。
ケッヤンキーはどの国も一緒だぜと思ったら、前の男のかぶってる帽子に「Yankees」の刺繍。笑えねえ。
そのうちヤンキーズども、後ろの席の若者と喧嘩はじめやがった。車掌が仲介に入って、俺の前席の馬鹿は前の方の席に移された。ざまあみろ。
夜中の10時半頃、アンマンに着く。タクシーの客引きがすごい。父の姿を見失わないようにするので精一杯。
この手の手合いは信じられないので、道でタクシーを拾うことにする。
と、ヤンキース、路上の真中に荷物置いてはしゃいでやがる。死ね!
と思ってたらしつこい運ちゃんが「タクシー?タクシー?」がすがりついてくる。父が一応目的地を言って、ハウマッチ?と聞いたら「3ディナール」とか抜かしやがる。
「じゃ要らない」と父が言うのにしつこくすがりつくので、「1ディナールに決まってんだろ!失せろ!」とキレる。
ようやくタクシーを拾って、家に着くともう23時近く。
明日英語の授業だが、まあ予習は済んでるから大丈夫だろう。
24時頃寝る。

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