大学の図学は最大のヤマ場,2点透視図(いわゆるパース図)を迎えた.
僕でも難解なこの図法を,たった1日で学ばなければならない学生は可愛そうすぎる.大学の過密カリキュラムのしわよせを食うのはいつも学生である.
僕はいつも大学では”生きた図学”を教えたいと思っている.日頃我々は正確なパース図なんて描かない.でもフリーハンドでスケッチしたり,現場で絵を描かなくてはならないこともある.そのためには図学の基礎が必要だ.学んだことはけして無駄にはならない.
一見無縁のように思っていた学問が,日常の思わぬ局面と結びつく瞬間がある.習熟にはまずはそのことから教えないとだめだ.イメージをすること.目的を持つこと.手段は目的と結びついてはじめて実を結ぶ.だから世の先生は,因数分解や日本史の年号や難解な微生物の名前が,人生においてどう役立つのかをもっと教えるべきだと僕は思う.
このところ学生が飛躍的に力を付けてきた.教えていてやりがいを感じる.

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