以前ここでも書いた「
かもめ食堂」という映画。
観ながら、あぁなんか似てるなあと思ったのは僕も内装に関わったふたつのカフェ
「
moi」と「
WILLcafe」のことだった、というようなことを話したのちにmoiの店主
さんも映画を観たようでそれについてのコメントを
ブログに書いておられた。
昨日もスタッフが、知人が将来は自分のカフェを開くのが夢らしいという話をしていた。
かつてのカフェブームを引きずって今でも街にはカフェが溢れている中で、生き
残っていくというのは大変なことだ。しかもただ生き残るんじゃない、特定の
熱心な固定客を獲得して、そのお店に来るのが楽しみと言ってもらえるようなお店に
なるということは大変なことだと思う。僕はいずれもそれぞれの”苦労”を
ずっとそばで見てきたので、それがいかに大変なことかがよくわかる。
だから安易に、とは言わないまでもただ単に憧れだけで独立しようというような
話を聞くと敏感に反応してしまう。やめといたほうがいいよ、とか思ってしまう。
自然体のように見えてガンコ。自分の価値観に合わないことは儲かることでも
一切やらない。映画の「やりたくないことをやらないだけ」というセリフ。
2つのカフェにぴったりだなと思った。
PS
余談ですが、ふたつのカフェには同じ中古のアールトの椅子があります。
実はフィンランドに居たときからこのふたつのカフェの構想は既に始まっていました
(オープンはmoiが先でしたが)。コンセプトはmoiがM(男性)でWillがW(女性)。
月と太陽のように、ひとつの本質がもつふたつの側面。分かつ事の出来ない
兄弟のような存在としてのカフェ。そんな設計者の観念的なウンチクはどーでも
いいのですが、ただ期せずしてふたつのカフェは場所は違えど、お菓子を卸したり
お客さんが流れてきたりと、寄り添うような関係を続けているのは面白いことだと
思っています。