2014/5/6

ニューカレドニア旅行2〜ゴーストタウンへようこそ〜  ニューカレドニアぶらり

さてさて。
今私がフラフラ歩いているところはヌメア市内からバスでほんの15分程のところにある、アンスバタというエリア。
海に囲まれたビーチエリアで、アンスバタビーチ沿いには大小問わず多くのホテルが立ち並んでいます。街中にはショッピングセンター、レストラン、スーパー、お土産屋さんなど、一通りのものが揃っているので、わざわざ市内に出かけなくともこのあたりで十分に事足ります。

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「だから皆このへんのホテルに泊まるのかぁ〜。私もこのへんのホテルをとって正解だったなぁ」

なんて珍しく自分の行動に関心していたのも束の間…。

「あらっ」

町を歩いていて何かがおかしいことに気がつきました。

「今日は何かあったのかねぇ」

どこのお店もシャッターを閉め切っているではありませんか。

大通りに面したレストランも、アイスクリーム屋さんも、観光客がわんさと来そうなビーチ沿いエリアのレストランやホテル内のショッピングセンターでさえも…。どこもかもが「おやすみ」らしきフランス語の看板…。

町を歩く人もぽつりぽつり。

「今日は国民の祝日なのかねぇ」

最初は吞気に構えていた私でしたが、ビールを求め町を練り歩く事1時間…。

「ないっ!ないっないっ!」

「ビールがどこにもなーい!!!」


「おまけにスーパーも定休日!?」

嘘でしょ!?

もはやビールどころではない。


これじゃあ水さえ買えぬではないか!!!

町は「しーん」と音が聞こえてきそうなほどに静まり返ったゴーストタウン。

「どうしようどうしよう!!!!」

シャッターの閉まった薄暗いショッピングセンター内を泣きそうな顔で走り回るワシ。

と、その時…。

日本語の掲げられた現地の旅行会社を発見。

ワラにもすがる思いでドアを覗き込むと…。

「いらっしゃいませ〜こんにちは〜」

神は居た!

「あの…」

「どうぞどうぞ。よかったらそこのお水飲んでください」

うわ〜助かったぁ、有り難うございますぅ〜。と、声にならない声を出しながら喜びもだえるワシ。

水を頂き落ち着いたところで、町のゴーストタウンぶりについて伺うと…。

「日曜はお店はやってないでーす」

事も無げにおっしゃるお姉さん。

「でも、さすがにひとつぐらい…」
「どっこもやってないでーすよー。私の知る限り」

「…」

「うちは日本人の方相手なのでやってますけどねー。あれっ、お客様?」

確かに地球の歩き方にもそのような記載はありましたが

でも実際にはお店のひとつやふたつ、ましてスーパーぐらいやらないワケがないでしょう、ワッハッハ

と高を括っておりました…。

がっくり肩を落とすワシ。

「ニューカレドニアに初めて来られた方はお客様みたいな方が多いんですけど、仕方ないですよねー。こればっかりは」

これがこの国のスタイルですからねぇ〜とひとりごとのようにつぶやくお姉さん。

ということは…。
もしかして…。


この国ではいつものような私の旅行スタイルにかなり無理があるのでは…。

「もっ、もっ、もしかしてウベア島の航空券って!?」

そう。お話のなかでも「天国にいちばん近い島」と言われているウベア島…。

(ニューカレドニアに来たからにはここに行かなくてどうするよ〜!)

と出かける気満々の場所ではあったのです…。

が、しかし。

「もうありませんよー」
「ええっ!」

「お客様、離島に行かれる予定だったんですかー?ウベア島は人気なので直ぐに航空券が埋まること多いんですよねー」

そ、そそそそんなぁ〜!

「じゃ、じゃあイルデパン島は!?」

真っ白な砂浜に輝く海…。海の宝石と言われるイル・デ・パン島へ!!

「こちらもあいにく満席ですね。ウベア島より日帰りしやすい分、大変人気がありますのでー」

そんなー!!!

どちらも(特にウベア島)ここに行かずして何を語れるか!と考えていた場所だっただけに…。

「どうしてぇえ」

思わず口をついて出た言葉にお姉さんは至極冷静に

・ニューカレドニアは休みが多い上に国内線のストライキも多い。航空券がとれても無駄になることがある
・離島の航空券がとれた際にもホテルなどを確保するか日帰りにしないと動けない
・平日でも店は18時には終わる。タクシーは流しでは走っていない。バスは19時には終わる

というわけで。

「多くの日本人のお客様は全日程ツアー付きのパックに申し込まれるか、個人でもかなり前に手配されてますね」

ガガーン。

がっくり肩を落としておりましたが、お姉さんが現地でも航空券などが不必要であり、かつ直ぐに申し込みができそうなものをあれこれ教えてくれたこともあり、行きたい候補のひとつに入っていた「アメデ島」には数日後どうにか参加できることになりました。

「また困り事があればどうぞ〜」

お姉さんの明るい声を背中に沈んだ気持ちで店を出る私…。

そうか、もうここではいつものように眠くなったら寝て起きて、腹が減ったらご飯をたべて、お酒が飲みたくなったらお酒を飲んで、屋台を冷やかしたり「明日はなにしよっかな〜」なんて自由気ままな旅行スタイルはできないんだ…(涙)

「どこが天国にいちばん近い島なんだよ…」

自分の無計画さがすべての原因ではあるのですが、「まぁ、行ってから考えればいいやー」がここニューカレドニアではまったくといって通用しないことに気がついて、泣けてきました。

肩を落としながらホテルに戻ると

「ボンジュー、マダム」

マダム!?えっ!この芋臭い私が!?

「あそっか、ここはフランス領なんだった…。そして当然言葉もフランス語なんだった」と初めて気がつきました。

マダムなんてただの敬称…。

そう、分かってはいるのに品の良いお姉様から「マダム」と言われたことで、現金なものでテンションが上がるワシ。

「いや〜ん!マダムだってマダム!この私がぁ〜☆」

フランス語ってなんてお上品な響きなんだろう!

(そうだそうだ!せっかくの旅行なんだ!おまけにずっと行ってみたかった国なのに。楽しまなきゃ損じゃないか!)

その時、ちょど見つけた自動販売機に「ナイスタイミング!」とばかりにお金を入れようとしたのですが…。

「ペットボトルの水が250フラン!?」

確か1パシフィックフランは1、2円だから…。

「日本円で300円!?」

日本のコンビにじゃ50円程度で売られていそうな小分け入りのお菓子が

「300フラン!!!!」

ずーん…。

せっかくの気持ちも一気に急下降…。

ホテルにサービスで置いてあったティーパックと日本から持参したカロリーメイトをつまみに

「これから先大丈夫なんだろうか…」

と深くため息をつくノムラでありました。(つづく)
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