2015/7/2

ミャンマー女ひとり旅その5〜さようならミャンマー〜  ミャンマーぶらり

(五日目〜)

さて。翌日。

気がついたら昼でした。

この日私は、岩の上のすんでのところに立っている、落ちそうで落ちない奇跡の仏塔「ゴールデンロック」に行ってみようかな〜と考えておりました。

ゴールデンロックのあるチャイトーという場所までは、バスorタクシーの選択がベターであるのですが、バスの場合は雨期には本数もなく、更にタクシーで行こうとすると片道3時間以上(渋滞や雨によってはそれ以上)かかり、チャイトーに到着したあとはキンプンという町から出ている政府のトラックバスに乗車して、そこでようやく山頂にあるゴールデンロックにたどりつく。その政府のトラックバスも雨期は更に本数が少なくなるらしいのです。

つまり、ヤンゴンからの日帰りはできないこともないが、雨期の場合は無茶苦茶なハードスケジュールになる恐れが…。

加えて、政府のトラックバスに確実に乗車するためには、ヤンゴンを早朝4時には出て、更に通りでタクシーを捕まえそこから交渉せねばならず…。

「どのみち無理だったじゃねーか」

がっくし肩を落とします。

さて。この日はMyoさんに教えてもらった寺院「メーラムパヤー」へと出かけることに。どうも町のはずれの方にあるようで、タクシーで1時間半以上かかりました。

「デ○ズニーランド好きならゼッタイに面白いよ!」

Myoさんの言葉のとおりでした。

面白かったです。

それも物凄く…。


ここは寺院ではあるんですが。。。

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はい。

これはどこからどう見ても、ソイテンパークを彷彿とさせる寺院であり(ベトナム旅行日記参照)、ナイトスクープの小枝さん物件であります!

おまけに旅行者らしき人は私だけ…。敬虔な仏教徒であるミャンマーの人々が祈りを捧げている横で、ソイテンパークのようにはしゃぐことはさすがに出来ませんでしたが(失礼極まりない)、ツッコミどころ満載の仏教テーマパークに、時間を忘れて楽しんでしまいました。

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(係の人が、親切にも写真をとってくださいました…笑)

Myoさん、ステキなスポットを教えてくれて本当にありがとう!

さて。ニヤニヤしっぱなしでだいぶ顔が疲れてきたので休んでいると、ふと気がつきました。

(メーラムパヤーから、日本人墓地はタクシーで近いじゃん)

地図を見ると、バガン行きで乗り込んだあのアウンミンガラーバスセンターのすぐ裏手にあるようでした。

(明日に行こうかと考えていたが、近いならちょうどいいかもなぁ〜)

場所が場所だし、今行ける明るい時に行ってしまおう!というワケで、タクシーのおっさんたちに聞いて回るも…。

「シラネーヨ」
「日本人墓地?聞いたことねーわ」
「なにいってんの?」

どの人も皆口々に「知らない」「分からない」

えええええ〜!

(日本人はあまり行かない場所なんだろうか)

途方に暮れていると、「俺知ってるゼ。3000チャットで連れてってやるよ」というタクシーの兄貴がみつかり、いそいそと乗り込むも…。

走り出す間もなく、

「おい、その本かしてくれよ」

「えっ?」

地球の歩き方を持って行ったまま、さまざまな人に道を尋ねだす兄貴。

知ってるんじゃなかったのかよ!

私を指差しながら「ジャパニーズガール」「セメタリー」「ジャパン」云々単語が聞こえるが、道行く女性が「私が知るわきゃないでしょ!」てな具合でツッコミし、なんだか指を指され爆笑されている。

次第に人が集まり始め、タクシーの前で「いったい日本人墓地とはなんぞや?」と井戸端会議のようなものまではじまる始末。

ざわ…ざわ…。

(マズイ、なんだか事が大きくなっているぞ…)

「この墓地、すぐ近くにアウンミンガラーバスセンターがあるんでしょ?」

と、慌てて地球の歩き方の地図を指差すと

「おい、最初からいってくれよ!」

ようやく場所を理解してくれたようで、ここから更に20分以上かけて、日本人墓地にたどりつきました。

(ここか…)

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(ミャンマーで多くの日本人が亡くなったんだ…)

(母国の土を踏めないまま…)

いたたまれない気持ちで、手を合わせます。この墓地はとてもキレイに手入れされており、南国の花や植物が咲き乱れていたりして、墓地独特の鬱蒼とした雰囲気がないのも印象的でした。(ここには、水島上等兵のモデルといわれている、中村一雄さんの記念碑もあります)

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ここを管理している方がやってきて、お線香を手渡してくれました。その後、記帳するように言われ、最後に心づけ(といってもいいか分からないような額)を渡し、墓地をあとにします。

(ああ…ここに来れて良かったよ…)

と思ったのも束の間。

タクシーがちっとも通らないではないか。

(そうだ、バスセンターがあるやないか。そこにならタクシーだっているだろ)

と、バスの駐車場に並ぶタクシーに声をかけるのですが。ホテルの名前を告げた途端、

「そんな遠い所までいかねーよ」

皆口を揃えて「行かない」「近場までしか嫌だね」とおっしゃる。

そ、そんな…。

そうなのです…。ここからホテルのある町の中心部まではかなり遠いので(渋滞もあったりして2時間はかかる)皆行きたがらないのです。。。

なんてこったい。

とここで、明らかに昼寝をしようと駐車場にタクシーを止めたオッサンを発見。一目散にかけより、頼み込んで、そして言い値のまま(ちなみに10$)なんとかホテルまで連れていってもらったのでした…。

てなワケで、ここを訪れようと考えている方、もし私のようにツアーなどではなく個人旅行で行かれるのであれば、行きのタクシーを頼んだらそのまま待ってもらうようにお願いするのがおすすめです。(でないと、帰りの手段がなにひとつありません(涙)

ホテルに戻る頃には小粒だった雨もまたも大雨に変わり、近くの食堂で夕食をとり、早々に眠りについたのでした…。


(六日目〜最終日)

さて。本日は最終日。
成田行きのフライト時刻は夜の21時45分なので、空港までのチェックイン時間を考えたところで、夕方までは遊べる計算です。

(雨にも慣れたし、だいぶ土地勘も掴めてきたのになぁ〜)

寂しく思いながらも、この日は食事や買い物を楽しむことに。

ヤンゴン最大のマーケット「ボージョーアウンサーマーケット」へと向かいます。タクシーで交渉の末、なんと1000チャットになりました(100円)。ありがてぇ〜涙。

さて。このマーケット。日用品や民族衣装のロンジー、食品、お土産など、ひととおりの物が揃うヤンゴン一、大きな市場です。ベトナムのベンタイン市場、カンボジアのオールドマーケット、インドのニューマーケットなど、今まで私が訪れた東南アジアのマーケットをごちゃまぜにしてひとつにしたような印象を受けました。(ここは地元の人というよりも観光客向け。ここでようやく沢山の日本人を目にしました)

そんなマーケットは他アジア同様に、日本人が熱烈な歓迎を受ける場所なのですが…。バガン同様、客引きはじつにあっさりとしたもの。

ふてぶてしさ、しつこさなどは一切なく、広い市場を楽しみながら買い物することができます。

ちなみに、ミャンマーでは、支払い方法に$とチャットの二種類があり、場所によってはチャットのみの支払いを要求されるところ(主に食堂や露店、人によってはタクシーの支払いも)と、$のみの支払いを要求されるところ(ホテルの支払いや入域料はUS$を指定される)があり、訪れた多くの人が、$と現地通貨であるチャットの使い分けに頭を悩ますところだと思うのですが…。

人一倍数字に弱い私は、「えーっと、チャットっていくらだっけ?$に直すとどんぐらいなの?」「ここは支払いが$でいいの?チャットでいいの?」と、パニックをたびたび、いや、毎回起こしておりました…。

また、チャットは単位が大きいこともあって、支払いの際に混乱してしまうこともしょっちゅう。

が、このマーケットはというと、US$もチャットも両方使用可能なので、余計な混乱を起こさず、買い物も安心でした。

私が特に気に入ったお店が、お財布にキーホルダーにカバン…と、鮮やかでキッチュで可愛いものだらけの雑貨屋さんです。私はここで、双子を妊娠中の妹ポリポリのため、ベビー用の靴やカバン、アフちゃんにはキーホルダーをお土産に購入。

オバちゃん、まだ生まれてもない双子の姪っ子に、「あの子たちには何が似合うかしらね〜!!」と、テンションあがりっ放しで選んでしまいました。

更にこのお店のオバさんが結構値引きをしてくれる上、オバさんの子どもが超可愛い!

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(あまりの可愛さに写真をとらせてもらいました(笑)

さて。暇になったら外に出て、町を眺めていた私でしたが、これもまた面白い暇つぶしになりました。

ミャンマーは日本の中古車天国とも言われ、街中を懐かしの中古バスがびゅんびゅん走っているのです。内装もドアも全部あのまんま(これはバスには限らずで、個人商店の軽トラから痛車まで、もうなんでも走っています)

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(日本語の書かれたバスやトラックは場所によってはかなりシュールな光景に…)

なので、町の乗り物を眺めているだけで結構、いや、かなり楽しめます(笑)

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さーて。そんなこんなでヤンゴンをぶらぶらしていたらあっという間に夕方になりました。

慌ててホテルに戻り荷物をピックアップして、空港に向かいます。

(ああ…もう旅行も終わりなのか)

寂しさを感じながら最後のタクシー交渉をします。

空港に向かってくれたタクシーのおっさん、口数は少なかったけれども、荷物を運ぶのを手伝ってくれたり、ドアを開けてくれたり、冷房をつけてくれたり。優しさが伝わってくるおっさんでした。

このおっさんが、なんだかミャンマーの人の性格を表している気がしました。

あまり多くを語らないけれど、困っていたら親切に助けてくれる。スレたところのない、温厚で優しいひとたち。

空港についた途端、リュックを掴むと

「おつりはとっといてくれぇ!」

(さらば!ミャンマーよ!またくるぜぇ!)

そのまま走り出し、ヤンゴン空港を後にしたのでありました。

(おしまい)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さーて。長々と語ってしまったミャンマー旅行。たった一週間ぽっちではありましたが、車と衝突危機以外は、不快なことの少ない、むしろ温厚で優しい人たちに嬉しくなってしまうことが多い旅行となりました。

世間では「ミャンマー」というと、ちょっと近寄り難く、また、閉ざされたイメージを抱いてしまう印象を持つ人も少なくないと思います…。実際国内の中にも外国人が入れない地域もあったりします。でもそんな国だからこそ、外国人を騙そうとか、金をむしりとってやろうと考える人が少なかったりするのかもしれません。

日々急速な発展を遂げるミャンマー。これから外国人が増え、他国のように、旅行者をカモにした犯罪が増えていくのかと思うと、なんだか切ない気分です。。。

えー、ちなみにお金ですが、一週間200$でばっちり大丈夫でした(笑)。80$分を両替したチャットも一週間では使い切れなくて、ほんの少し(日本円にして500円ほど)残ってしまったくらいです。ミャンマーは外貨が国外持ち出し禁止なので、お金を残すだけ損になってしまいます。訪れる際は、8割を$に、2割をチャットぐらいの両替でもいいんでないかなと思います。
こんな風に余らせてタクシーの運ちゃんにあげるんならば、タンタンにも渡せばよかったよ…、なんだか後悔しきりの私です。

(またダマヤンヂー寺院もいきたいし。今度はマンダレーやインヤー湖に行ってみたいなー)

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2015/7/2

ミャンマー女ひとり旅その4〜ふたたびヤンゴンへ〜  ミャンマーぶらり

(四日目〜)

さて。本日はバガン最終日。ホテルのチェックアウトを終え、ニャンウーをブラブラする私。

(バガン出発まで半日以上時間があるからなぁ〜)

行きに関しては非常に有効な使い方のできるJJエクスプレスのバスですが、帰りのバガン発はというと、朝方発であったり、昼間発。これに乗ってしまうと、ヤンゴンへ到着するのは夕方か、昼間発の場合は夜の23時頃となってしまい、一日移動で潰れてしまうことになります。私の場合、今回の旅行は一週間という短いスケジュールであったので、心を鬼にし、お金で時間を買うことにしました。

(飛行機は夕方だしな〜。ダマヤンヂー寺院だけでも行きたいよなぁ〜)

(でも、他の遺跡も改めて見てみたいかも…)

昨日は疲れからロクに遺跡を楽しめなかったけれど、一晩眠ったら体力もずいぶん回復したしなぁ。

ま、とりあえずビールでも飲んでそのあと考えるか〜と、生ビール600チャットと書かれたレストランにフラフラ向かおうとすると、

「おーい、お嬢ちゃんよ。タクシー使わねぇ?」

陽気な兄貴に声をかけられました。

「タクシーは必要ないなぁ。馬車ならまた乗りたいけどサ」

「馬車?バカいえよ。あんなもん熱いだけだぜ。タクシーなら冷房もきいてらぁ」

ふーむ。確かにユキちゃんをはじめとするお馬はかわいいが、この熱さでは昨日と同じ目に遭ってしまいそうだ。

「ダマヤンヂー寺院連れてってくれる?」

「ダマヤンヂーどころか、時間まで好きなとこ連れてったらぁ」

「そのあと空港も連れてってくれる?」

「もち」

うーむ。タクシーを半日チャーターしてみるか。

「15$でどうよ」

「うーん」

「うし、じゃ大サービス。10$じゃ!」

(マ、マジで!?これは安いぞ!)

「よーし、10$ね!早速頼むわ!」

きゃ〜タクシーなら確かに熱くないしラクだぞ〜、おまけに安い〜とスキップしながら乗り込むと

「やっぱ15$でいい?」

はああああああああ?

「うそつき!10$っていったでしょ!今直ぐおろして!」

「うっそー、10$でいいよーだ、ばーか」

えー、ちなみにこのやりとりが最後の空港まで永遠に続くことになるんですが。。。

兄貴の名前はタンタン。最初はあまりの陽気さに警戒していたのですが、タンタンは昨日のおっさんブラザーとは違い、写真をとってくれたり、一緒に途方もない段数の階段をあがってガイドをしてくれたり…。バラをむしってくれて(いいのか?)やるよといってくれたり…。

更に私の大好きなダマヤンヂー寺院にふたたび訪れた際も、私の目の色が変わるのを察してくれてか、適度に放っておいてくれたりして(その間、観光客をナンパしていたのを知っている)

(うーむ。謎な兄貴だが、本当は親切な人なのかもしれない…)

などと感じ、だんだんやりとりが楽しくなってきました。

さて。バガンは「漆塗り」で有名な場所でもあります。寺院の土産物屋を冷やかしながら歩いていたら、

「オ姉サン、カワイイ!ウルシ、安イ!」

その言葉に思わず足を止める私。

う、漆が安いだと?

「オ姉サン、ウルシ知ッテルカ?」

このガキャー!私はまがりなりにも大学では漆塗りを専攻していたのだぞ!(そのクセお前は今何をやっているんだ)。

「安いという商品を見せてみやがれぇ!」

ウルシのウの字も忘れた女ですが、漆塗りのとてつもなく長い工程を学び、そして実践していた過去があるだけに、「ウルシ、安イ!」の言葉にメラメラと炎があがる私。目の前にあった小物入れをむんずと掴み、

「これ、いくらなの?」

「1$」

ブーッ!

う、嘘だろ…。

漆塗りがこんなに安いわけがない、いや、あの気も遠くなるような作業工程の漆塗りが…こんな値段であっていいハズがない!!


が、少女の口から出る値段はどれも衝撃すぎる値段であり…。

「ああ〜そんなぁ。漆塗りがこんなに安いなんて」

「ココハ安イヨー!」

可憐な色漆のついたお盆と小物入れを(それもおまけつきで10$)購入してしまったのでした…。

(ああ〜なんだかショックだよ…)

さて。ここバガンはミャンマー最大の観光地。中でも観光客の集う人気の寺院にはさまざまな物売りが集まっており、日本人は熱烈な歓迎を受ける訳ですが…。ここでふと気がついたことが…。

(確かに物を売ろうとしてはくるんだが、あっさりしているんだよなぁ〜)

それは、他東南アジアでは考えられない光景でもありました。

例えば、ポストカード売りの少年少女の場合。私を見た途端に一目散にやってくるのではありますが…。

「いらない」

というと

「わかったよ」

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皆とても素直なのであります。(子供の場合は遊びに変わる場合も)

「私なんかよりさぁ、ホラ、あの人たちに売ってこれば?」

さりげなくアメリカ人カップルを指差すと

「やだね」

「あいつらはゼッタイ買わねーもん」

などと、毒のあるセリフを吐く少女もいたりして、これには思わず笑ってしまいました。

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(この子猫。名前を聞いたら「プッシーキャット(子猫ちゃん)」。そのまんまやんけ!)

商売目的であることは明らかなのだが、他国に比べしつこさがない。これはバガンだけではなく、ヤンゴンでも同じ、他の東南アジアでは一切感じられなかったミャンマーでの印象でした。

タンタンにおすすめだというレストランに連れてってもらい、ビールをしこたま飲み、いい感じに浮かれていたら

「おい、空港には行かなくていいのかよ」

「は!そうだった、そろそろ行かねば!」

タンタンにツッコミされて、ようやく空港へ。空港までの間は、更に「10$」「15$」のやりとりが激しさを増すのですが…。

「どうもありがとう。はい、約束の10$」

「えーっ!マジかよ」

…わかったよ。なんだかんだで楽しかったもんな。

「5$札ないから1$でいいかね!?」

「ヒャッハー!ぜんぜんいいよ〜」

1$札を渡すと、タンタンは上機嫌で去っていきました。

ああ、日本円が両替できたならなぁ(涙)

さて。雨期は特にひっちゃかめっちゃかなスケジュールと言われ(直前の欠航や変更がしょっちゅうらしい)、評判の宜しくないミャンマーの飛行機事情。早めにやってきはいいものの…。

出発2時間前。にも関わらず、空港は閑散としており、店らしき売店に人影もありません。

「クーラーもついてねぇぞ…」

(いや、しかしインドよりマシやで…あのムガルサライ駅で過ごした18時間よりは…←インド旅行記参照)

と、気持ちを奮い立たせ、しばらく仕事のメールチェックしたり(この空港もWi-Fiがよく繋がった)小説を読んだりしておりましたが、それもだんだん飽き、天井を見ながら考え事をしていると。

「もしかして日本の方ですか?」

突然優雅なマダムに声をかけられました。

「1人でいらっしゃるし身軽だから、分からなかったんだけど…。地球の歩き方が見えたから」

マダムは沖縄出身とのことだが、もう20数年以上米国に住んでいるのだそう。横にいる優しそうな白人のオジさんは旦那さんで、夫婦でミャンマーへ旅行に来たそうな。

「じゃあもう日本よりアメリカの方が長いんですね」

と私が言うと、

「でもね…やっぱり生まれ故郷は特別なものよ」

「…」

マダムとの会話はものの5分ほどであったし、名前すら聞けずじまいだったのですが(この後直ぐにチェックインが始まった)。

やりとりの中にふと感じたものがありました。

(日本語が恋しくなることもあるんだろうか)

米国に日本以上に住んでいても、「どっこいしょ」とか「あらよっと」だとか、ふとした瞬間に発してしまう日本語なんてものもあるのかもしれないな…。

故郷は特別といったマダムの顔と、短い間交わした日本語のやりとりが、あとあと心に残る印象的な出会いになったのでした。

さて、悪名高き(?)ミャンマーの飛行機も無事バガンを飛び立ち、これまたきっかり時間通りにヤンゴン空港へと到着。行きと同じくタクシーに8000チャットで交渉し、これまた行きとまったく同じコースで、あのアッガユースホテルへと向かいます。(だって一番安いんだもん!涙)

ホテルに到着したのは20時過ぎ。

「ああ、バガンにもうちょっと居ればよかったよ…」

湿ったシーツの上に腰掛けながらため息をつく私。

(だいぶこのあたりも慣れてきたし、ビールを求めがてら散策してみるかなぁ〜)

と、ホテルを出て町をうろつくことに。

が。

レインコートを羽織りながら目の前の道路を横断しようとした瞬間…。

「!!!!!」

車が突進してくるではないか。

(あ、これは間違いなく死ぬな、私、ひかれるわ)

そう悟った瞬間、

そのまま車は横を通り過ぎ、何事もないように走り去っていきました…。

あまりのことに恐怖でその場に尻餅をついたまま、震えるわし。足腰がヘナヘナになってしまい、立ち上がれません。

これはマズイ…。

横断歩道の概念も無い場所を女ひとり、それも雨の中レインコートをきてふらふらしてるなんて!!そりゃ車に引かれても、そして襲われたところで文句は言えまい。

以後当たり前のことですが、夕方以降はホテルの近くでも極力出歩かない様に気をつけました…。

というワケで、この日は近くのスーパーマーケットでビールとお菓子をしこたま買い込んで、逃げる様にホテルへ戻ったのでありました。

ああ…ホテルで飲む酒は一番安全だからねぇ(涙)

つづく…

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